2019年12月28日土曜日
Selection 2019
01 Light in the Atoll - Beirut [Gallipoli]
02 The River - AURORA [A Different Kind of Human (Step 2)]
03 Softness As a Weapon - Kindness [Something Like A War]
04 Hidden Worlds - Teen Daze [Bioluminescence]
05 Don't Kill My Vibe - Sigrid [Sucker Punch]
06 Curls - Bibio [Ribbons]
07 Blame It On Your Love (feat. Lizzo) - Charli XCX [Charli]
08 You Needed Love, I Needed You - Angelo De Augustine [Tomb]
09 I Can't Keep You - Ex:Re [Ex:Re]
10 A Caged Bird/Imitations of Life (feat. Roots Manuva) - The Cinematic Orchestra [To Believe]
11 Where's the Catch? (feat. André 3000) - James Blake [Assume Form]
12 Ever - KÁRYYN [The Quanta Series]
13 Il Dito Si Muove Sul Vetro Appannato - Bruno Bavota [RE_CORDIS]
14 Safety Net - Nilüfer Yanya [Miss Universe]
15 Last Bloom - Floating Points [Crush]
16 The Hunger - Bat for Lashes [Lost Girls]
17 Sofia - Clairo [Immunity]
18 Chapter - Penguin Cafe [Handfuls of Night]
19 holy terrain (feat. Future) - FKA twigs [MAGDALENE]
20 Out Loud - Fink [Bloom Innocent]
21 ilomilo - Billie Eilish [WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?]
22 All My Friends - Madeon [Good Faith]
2019年12月27日金曜日
今年の十枚

Cass McCombs - Tip of the Sphere [ANTI]
Nilüfer Yanya - Miss Universe [ATO]
SOAK - Grim Town [Rough Trade]
Bill Callahan - Shepherd in a Sheepskin Vest [Drag City]
Sigrid - Sucker Punch [Island]
Aurora - A Different Kind of Human (Step 2) [Decca Records]
Clairo - Immunity [FADER]
Charli XCX - Charli [Atlantic]
Billie Eilish - When We All Fall Asleep, Where Do We Go? [Interscope Records]
Flying Lotus - Flamagra [Warp]
2019年12月21日土曜日
鎮魂歌

【今日の一枚】

Nick Cave & The Bad Seeds – Ghosteen [Ghosteen Ltd 2019]
Nick Cave and The Bad Seedsの通算17作目となるオリジナル・アルバム。
2013年の「Push The Sky Away」、2016年の「Skeleton Tree」に連なる三部作の完結編という位置づけになるそうだ。
前作制作期間中に愛息Arthurが亡くなり、そして昨年バンド・メンバーConway Savageの死に直面し絶望の淵に立ちつつ哀しみを乗り越えて産み落とされた作品はレクイエムの如き趣をたたえている。
若き日より故Leonard Cohenへの憧憬を公言してきた彼、その正当な後継者としての地位を確固たるものにしていると改めて認識させられた気がする。
2019年12月16日月曜日
勝手

【今日の一枚】

Bat for Lashes - Lost Girls [Bat For Lashes 2019]
Bat For LashesことNatasha Khanの3年ぶりの5thアルバム。
彼女の作品はデビュー作以来リアル・タイムで追いかけてきていたので今作も楽しみだったのが、一聴してチト違和感。
アレンジにしてもサウンド・プロダクションにしても、どことなく古臭くてチープな印象。
彼女自身が今作の制作にあたって80年代の音楽や映画にインスパイアされた、と語っていると知り納得。
なんだ、狙ってやってたのか。
聴き進めていくうちに馴染んできてコレはコレでアリなんじゃないか、なんて思ってしまうあたり、リスナーというのは勝手なモンですな。
2019年12月9日月曜日
ギャップ

【今日の一枚】

Gangway - Whatever It Is [RCA 2019]
今年一番吃驚した作品は間違いなくこのGangwayの正真正銘のニュー・アルバム。
なんと23年振り。
高輪ゲートウェイの駅名が発表された時に「言いにくいから高輪ギャングウェイでイイよ」なんて軽口を叩いたり、その際に懐かしくってYoutubeで動画を掘っておったら、最近のライブ映像が出てきて再結成してたのか、と驚いたりもしておったのが、まさか本気のニュー・マテリアルまでリリースしてくれるとは。
肝心の音のほうも長いブランクが全く無かったかのようなキラキラぶり。
知らない人にコレ、1990年頃の作品なんですよ、と聴かせたら信じるんではなかろうか。
それにしても上の近影なんかはロシアの殺し屋みたいな風貌でそのサウンドとのギャップが微笑ましい。
2019年12月4日水曜日
遣る瀬無し

【今日の一枚】

The Pearlfishers - Love & Other Hopeless Things [Marina Records 2019]
グラスゴーのDavid Scott率いるThe Pearlfishers、5年振りの8thアルバム。
6枚目から7枚目も7年のインターバルがあったワケで随分スローペースなようだけど、David本人はBBCラジオのブロードキャスターを務めたりスコットランドの大学で教鞭を取っていたりしていたと言うのだから多忙な日々を過ごしていた模様。
見た目もロマンスグレーのオジさんになっているし、サウンドのほうも円熟度が増しているというか、ソングライティングの妙をしみじみ味わえる仕上り。
偉大なSSWの系譜にそっと名を連ねているかのような佇まいがこれまた何とも。
2019年11月25日月曜日
皆友達

【今日の一枚】

Madeon - Good Faith [Columbia 2019]
個人的には今年一番の待望作だったMadeonの4年ぶりのセカンド・アルバム。
先行カットされたアタマ3曲のアッパー・チューンにそれこそ胸躍らされる思いがするワケだけれど、アルバム全体としては大分ウタ寄りに寄せてきたなあという印象。
往年のPrefab Sproutを彷彿させるかのようなM6「Miracle」や本格R&Bもかくや、といったに仕上がりのM9「Heavy with Hoping」あたりに特に強く新機軸を感じる。
来年前半の再来日の噂もあるようで今から楽しみ。
2019年11月16日土曜日
Mary

【今日の一枚】

FKA twigs - MAGDALENE [Young Turks 2019]
FKA twigsことTahliah Debrett Barnettによる5年振りの2ndアルバム。
新約聖書のマグダラのマリアにインスピレーションを受けて制作された模様。
Nicolas JaarやDaniel LopatinにSkrillexといった錚々たる面々が共同プロデューサーに名を連ねている。
完成度の高いトラックが並ぶなかにあってハイライトは米国人ラッパーFutureとのコラボ曲「holy terrain」で、↓のMVも実に秀逸。
インパクトの強いアートワークはロンドンを拠点に活動するアーティストMatthew Josephsによるもの。
2019年11月11日月曜日
咲

【今日の一枚】

Fink - Bloom Innocent [R'COUP'D 2019]
英国人SSW、FinkことFin Greenallによる7枚目のスタジオ・アルバム。
盟友的存在のFloodを共同プロデューサーに迎えて制作された。
ミニマリスティックなアプローチながら徹底的に生音での演奏に拘って作り上げられており、独特なクールネスを醸し出している。
M4「Out Loud」の緊迫感溢れるサウンドそしてヴォーカルは絶品。
リリースは自身の主宰するR'COUP'Dレーベルより。
2019年11月5日火曜日
迷いなし

【今日の一枚】

Billie Eilish - When We All Fall Asleep, Where Do We Go? [Interscope Records 2019]
2001年12月生まれという事で今月はまだ17歳(!)というビリー・アイリッシュのデビュー・アルバム。
今年3月にリリースされた今作、日本はそこまででは無かったようだが世界各国のチャートを席捲、正に「時の人」となっている。
トム・ヨークが絶賛している、とかデイブ・グロールがNirvana現象の再来だ、なんて発言しているらしいとか前情報は目にしていたものの、実際の音を聞いて度肝を抜かれてしまった。
凄まじいカリスマ性を感じるし、これは誇張無しにカート・コバーンに勝るとも劣らぬ稀有な才能といっても過言でないのでは。
コンサートは各地でソールド・アウト続出だったそうだけれど、もし一枚だけ好きなアーティストのチケットを貰える権利があったとしたら、迷うことなくビリー・アイリッシュを選ぶと思う。
2019年10月25日金曜日
潰

【今日の一枚】

Floating Points - Crush [Ninja Tune 2019]
英国人電子音楽家にして神経科学者Sam Shepherdによるプロジェクトの4年ぶりの2ndアルバムはNinja Tuneレーベル移籍第一弾となった。
最初のEPをリリースしてから今年で丁度10年目にあたるのだとか。
先行してリリースされたM6「LesAlpx」も素晴らしいけど、M2「Last Bloom」からM3「Anasickmodular」にかけての流れは実にスリリング。
M8「Environments」の終盤の怒涛のリズム・トラックにも痺れる。
アートワークは前作に引き続きバルセロナのHamill Industriesによって手掛けられたものだそう。
2019年10月19日土曜日
4種の

【今日の一枚】
Penguin Cafe - Handfuls Of Nights [Erased Tapes 2019]
Penguin Cafe Orchestraの故Simon Jeffesの実息Arthur Jeffes率いるPenguin Cafe、前作「The Imperfect Sea」に続く2年ぶりのアルバム。
今月4日に作品がリリースされて10日後の10月14日の東京公演に足を運んできた。
充分に作品を堪能する時間もないまま臨んだコンサートだったが、内容は想像を超えて充実したもので大満足。
2018年の秋にグリーンピースのプロジェクトのために4種の南極ペンギンについての楽曲の制作依頼を受けたことがきっかけで本作の制作が進められたのだとか。
M2「Chinstrap」からM3「Chapter」にかけての流れが実に感動的。
2019年10月15日火曜日
ちいさな

【今日の一枚】

Moonchild - Little Ghost [Tru Thoughts 2019]
LAのコンテンポラリーR&BグループMoonchildの2年ぶりのニュー・マテリアル。
3人のマルチ・インストゥルメンタリストによるムーディーかつメロウなサウンド・メイキングは前作に引き続き健在。
今作の制作過程ではボン・イヴェールの「22 A Million」に多大な影響を受けたそうだが、派手さとは無縁ながら極上のグルーヴを現出している。
Amber Navran嬢のヴォーカルも声域は決して広いとは言えないながら実にコケティッシュで癖になりそう。
2019年10月7日月曜日
チャリ嬢

【今日の一枚】

Charli XCX - Charli [Atlantic 2019]
UKのCharli XCX、5年ぶりの3rdアルバム。
オープニング・トラックの「Next Level Charli」の瞬間風速に圧倒されるが、Troye Sivanとの「1999」やLizzoが参加した「Blame It on Your Love」などキラー・チューンが目白押し。
M5「Click」やM13「Shake It」あたりで垣間見れる実験精神も興味深いし、アルバム全編を通じてメロディのレベルの高さは特筆に値するのでは。
それにしてもこのアートワーク、インパクト強いなー。
2019年9月30日月曜日
括弧

【今日の一枚】

(Sandy) Alex G - House Of Sugar [Domino 2019]
A Take Away Showの映像シリーズLa Blogothèqueは大好きでBeirutやChris GarneauLand Of Talk、そしてSufjan Stevensのクリップなぞは何度観た事か、という位なモンですが、今回取り上げる(Sandy) Alex Gが登場していると知り猛烈に感激。
Frank OceanやOneohtrix Point Never等とのコラボレーションで名高い彼、元々セルフ・レコーディング作をネット上に多数リリースしてきており、前々作からDominoレーベルに移籍して活動を続けている。
アートワークは彼女のお姉さんが手掛けているらしく、写真の女性もお姉さん自身だそう。
前作リリースの際にAlex Gから(Sandy) Alex Gに改名したのは同名女性アーティストとの混同を避けるため、Bandcampに一番最初にリリースした楽曲名を名前の頭に加えたというハナシみたい。
2019年9月24日火曜日
やさしみ

【今日の一枚】

Kindness - Something Like a War [Female Energy 2019]
英国人アーティストAdam Bainbridgeによるソロ・プロジェクトKindnessの5年振りの3rdアルバム。
Blood OrangeやSolange、Robyn等の作品におけるプロデュースでも名高い彼、これまでも様々なゲスト・アーティストを迎えて作品を作ってきたワケだが、今作においてもその路線は踏襲されている。
アルバムに先行してリリースされた3作のシングルはそれぞれRobyn、Seinabo SeyそしてJazmine Sullivanをフィーチャーしたトラックだ。
粒揃いの楽曲が並ぶなかにあってひときわクオリティが際立っているのは自らメイン・ヴォーカルを務めるM4「Softness As A Weapon」。
絶妙なホーン・アレンジ、洗練されたリズム・トラックにのって紡がれる憂いを帯びた旋律が琴線に触れまくり。
11月には単独で来日予定なのだとか。
2019年9月14日土曜日
たんじょうび

【今日の一枚】

BJ The Chicago Kid - 1123 [Motown 2019]
BJ the Chicago Kidはシカゴ出身のソウル・シンガーBryan James Sledgeのステージ・ネーム。
デビュー以来名門モータウン・レコードより作品をリリースしており今作が3rdアルバム。
ソウルとヒップホップのクロスオーヴァーのスタイルは今となっては珍しくも何ともないにしても、かなり上質の部類に入るんではなかろうか。
冒頭を飾るAnderson .Paakとの競演作「Feel The Vibe」からしていきなりハートを鷲掴み。
ちなみにタイトルの1123は彼の誕生日だそう。
2019年9月9日月曜日
60年後

【今日の一枚】

Salami Rose Joe Louis - Zdenka 2080 [Brainfeeder 2019]
Lindsay Olsenによるソロ・プロジェクトSalami Rose Joe Louisの新作は今と時めくBrainfeederレーベルより。
40分の収録時間に22もの楽曲が詰め込まれている。
オールド・ジャズのエッセンスとエレクトロニカの手法を融合させたSci-Fiラウンジ・ミュージック。
遊びゴコロ満載のサウンド・スタイルに加えコケティッシュな彼女のヴォーカルも魅力的。
それにしてもBrainfeederは懐が深いというか、米音楽シーンの梁山泊の様相を呈してきた印象。
2019年9月2日月曜日
独

【今日の一枚】

Florist - Emily Alone [Double Double Whammy 2019]
FloristはEmily Spragueが率いるフォーク・ユニットで今作が3rdアルバム。
モジュラー・シンセのマニアとしてアンビエントなソロ作もリリースしている彼女、今作はタイトル通りバンド名義だが実質的にはソロ・ワークとなっている模様。
ほぼアコギ弾き語りの作風から一時期のJulie Doironやタラ・ジェイン・オニイル、Elliot Smithあたりが想起されるも、サッド・コアの系譜とはまた違ったオリジナリティを感じる。
ブルックリンの片隅で奏でられる儚げな光を感じさせてくれるサウンド、なんとも味わい深い。
2019年8月26日月曜日
暮れ色

【今日の一枚】

Clairo - Immunity [FADER 2019]
ClairoことClaire Cottrillのデビュー・アルバム。
1998年8月18日生れという事で21歳になったばかりの若きSSW。
弱冠17歳にしてYouTubeに投稿した「Pretty Girl」の自作動画がバイラルヒットとなり350万回以上も再生されたというのだから常軌を逸している。
ベッドルーム・ミュージックのDIY的な質感を損ねることなく上質なポップ・ミュージックに仕上がっているのは元Vampire WeekendのRostamのプロデュース手腕に依るところか。
M2「Impossible」からM3「Closer to You」への流れやM7「Sofia」を聴くにつけ、ソングライターとしてのその只ならぬ才能に圧倒される思いが。
リリースはFADER誌のレーベルより。
2019年8月16日金曜日
冬春夏秋

【今日の一枚】

Bon Iver - i,i [Jagjaguwar 2019]
Justin Vernon率いるBon Iver、3年ぶりの4thアルバム。
8月末にリリース予定、とされていたのが8月7日に世界同時先行試聴イベントが開催され、その直後に前倒しでのフル音源リリースとなったといういわくつきの作品。
1stアルバムから冬、春、夏のイメージで今作で四季が完結する作りになっている模様。
3rdアルバムでのエクスペリメンタルなアプローチに比べるとかなりオーソドックスなスタイルに戻っているようでいて、やはり異形のフォーク&ゴスペルなのは紛れもない。
ちなみに記号めいたアルバム・タイトルは「アイ・コンマ・アイ」と発音するのだそう。
2019年8月8日木曜日
源

【今日の一枚】

Jordan Rakei - Origin [Ninja Tune 2019]
NZ出身AUS育ちで現在UKを拠点に活動するJordan Rakeiの3rdアルバムは前作に引き続きNinja Tuneより。
盟友的存在Tom Mischの躍進ぶりが象徴的な昨今のシティ・ポップ、ネオソウル・クロスオーバーの隆盛のなかにあってその存在が際立つアーティストの一人。
Stevie WonderやSteely Danへのレスペクトが紛れもなくそのサウンドに息づいている印象でM4「Rolling into One」などはシャープなビートとシルキー・ヴォイスに思わず打ち震えてしまう。
今月サマーソニックに出演予定のFKJとの共演経験もあり、先日来日公演を終えたAlfa Mistの新作にもゲスト参加しており、本人も9月に再来日を予定している模様。
2019年8月1日木曜日
進退

【今日の一枚】

Laura Jurd - Stepping Back, Jumping In [Edition Records 2019]
英ジャズ・カルテットDinosaurを率いるLaura Jurdのソロ名義としては3作目にあたるアルバム。
昨年リリースのバンド作「Wonder Trail」は相当鮮烈な印象を与えてくれたものだけど、今回のソロ作は相当ストイックに彼女独自のジャズ観を追求しているように感じられた。
彼女のトランペットを軸に据えつつ、The Ligeti Quarteによる弦楽四重奏やElliot Galvinによるピアノをはじめとしてバンジョーやユーフォニウム、サントゥールといった多彩なインストゥルメンツが自由奔放な演奏に彩りを添えている。
そして何より彼女の自然体な佇まいが相変わらず素晴らしい。
2019年7月29日月曜日
Golden Generation

【今日の一枚】

Sigrid - Sucker Punch [Island 2019]
日本の女子ゴルフの世界で1998年生れの選手が軒並み活躍していて、黄金世代と呼ばれたりしているワケですが、このノルウェイの若きポップスターと今年セカンド・アルバムをリリースし、ケミカル・ブラザーズの新作にもフィーチャーされた同郷のAURORAが1996年生れの同い年で親友と知り、そういえばと思って北アイルランドのSOAKの年を調べてみたら奇しくも1996年という事で、欧州ポップ・ミュージック界の黄金世代かも、なんて。
父上がニイル・ヤングの大ファンで母上がジョニ・ミッチェルの信奉者、なんてエピソードはそれこそ出来過ぎなハナシのような気もするけど、この作品を聴くにつけ、もし今キャロル・キングが20歳過ぎだったとしたら、こんなカンジかも、とか思わされたりした。
メロディの完成度には本人も相当拘りがあるようで、全曲ピアノ弾き語りでも十分聴き応えりそうだが、シンセ・ポップ調のアレンジも実にハマっていて楽しい。
母国のアルバム・チャートで首位を獲得、英国においても4位につけたという快挙もさもありなんと思える充実作。
2019年7月22日月曜日
2019年7月17日水曜日
三枚目

【今日の一枚】

Banks - III [Harvest 2019]
BANKSことJillian Rose Banksの3年振りの3rdアルバム。
一昨年のリキッドルームの来日公演がキャンセルされたトキはショックだったなあ。
今作にはHudson MohawkeやFrancis and the Lightsらが参加。
もともとErosというタイトルにする予定だったとかで、アートワークもお色気路線。
内容的には期待通りの仕上りで、デビュー以来一枚も駄作が無いのには感服させられる。
資生堂のCMに取り上げられたトキには大ブレイクするんじゃないかと思ったし、もっと評価されて然るべきアーティストなのでは。
2019年7月11日木曜日
全壊

【今日の一枚】

The Chemical Brothers - No Geography [Virgin EMI 2019]
Röyksoppのデビュー・アルバム「Melody A.M. 」がリリースされ大きな話題を呼んでいた当時、「悪かないけど、そこまで騒ぐ程か」みたいなコメントを書いたら「つべこべ言わずに踊ったほうが良い」と窘められた事が有りますけれど、Robynをフィーチャーした2014年リリースのラスト・アルバム「The Inevitable End」なぞは本当に愛聴したモンでした。
The Chemical Brothersについて言えば「Setting Sun」収録の
1997年の「Dig Your Own Hole」とかは大層熱心に聴いていたものですけれど、その後はそんなに執着する事もなかったところにAURORAであります。
もうすぐ五十路を迎えますが、つべこべ言わずに踊った方が良さそうな気がしてきました。
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