【今週の一枚】
Kathryn Mohr - Carve [The Flenser 2026]
米国ベイエリアを拠点に活動するKathryn Mohrによる2ndアルバム。
5年の年月をかけて書き上げられた楽曲の数々をアメリカ南西部のモハーヴェ砂漠に移動式住宅を持ち込み数週間かけて、たった一人で制作された。
リズム・トラックは完全に排除され、ギターとフィールド・レコーダーを駆使して録音するという実にストイックなスタイルが採られている。
その作風は硬派極まりなく、殺伐とした雰囲気すら漂わせている。
ただ、荒涼かつ陰鬱なサウンド・スケープが展開されるなかにあって、どこかロマンティックなムードも醸し出しているあたり、一筋縄では行かない表現力を持つアーティストと言えるだろう。
先行シングルの「Property」は重低音の効いたギター・サウンドがとても印象的で、中毒性が高い。
なかでも圧巻はラスト・トラックの「Crow Eyes」で怒涛のギター・ドローン・ノイズには圧倒されるばかりだ。
あまり比較対象になるようなミュージシャンが思い浮かばないが、あえて挙げるとするならThrowing MusesのKristin Hershなんかに近しい部分はあるかも知れない。
ミクシングとマスタリングはThe Flenserのレーベルメイトの Agriculture の Richard Chowenhilが担当した模様。














