【今週の一枚】
Jo Mango - The Lightswitch [Nature Bliss 2026]
グラスゴーを拠点に活動するJo MangoことJo Collinson Scottによるなんと14年ぶりの3rdアルバム。
1stアルバム「Paperclips and Sand」が2006年のリリースなので、丁度20年のキャリアで3枚目の作品というのはかなり寡作の部類に入ると言えるだろう。
ただ彼女の場合は2012年に音楽学の博士号を取得し、西スコットランド大学で講師をつとめ、スコットランド王立音楽院でも教鞭をとっていたというのだから、むしろ多忙な日々を送っていたようだ。
かつては生ける伝説的存在の歌姫Vashti Bunyanのツアー・メンバーとして世界でパフォーマンスを披露、David ByrneやJuana Molinaとも共演を果たした経験で知られる彼女、今回の待望の新作でもその類稀な音楽的才能を遺憾なく発揮しているように感じられた。
Four TetとのプロジェクトFRIDGEとしても知られるAdem Ilhanが前作に引き続きプロデューサーを務め、多くの楽器を演奏、ミキシングも手掛けている。
作品全体を覆うオーガニックなテイストは格別のものだが、ストリングスやハープなどを用いたオーケストラルなアレンジも実に味わい深い。
表題曲をはじめ多くの楽曲のタイトルに家のなかに存在する物や場所が採用されており、それぞれの思い入れが歌にこめられているのだろう。
確かな技巧と美しく豊潤きわまりない歌声にじっと浸りたくなる、そんな思いにさせられる作品だと思える。














