【今週の一枚】
Julia Holter - Materia [Domino Recording 2026]
LAを拠点に活動するJulia Holter、2年ぶり12枚目のスタジオ・アルバム。
2024年の「Something in the Room She Moves」収録の「Materia」の別ヴァージョンやツアー中に描き下ろされた新曲を交えた全7曲から成る構成で、そういう意味では前作とは姉妹作という位置づけにあたるようだ。
アート・ポップの奇才として異彩を放つ彼女、20年近くにわたるキャリアのなかでコンスタントに作品を世に問い続けてきた。
アヴァンギャルドやエクスペリメンタルの括りに入るのは間違いないにしても。ポップ・ミュージックの範疇からは逸脱しておらず、フォークロア的なアプローチも追及しているのはアルゼンチン音響派の代表格Juana Molinaあたりにも通ずるものを感じる。
フレットレスベース、クラリネットといったインストゥルメンツは彼女の音楽を特徴づけているが、瞑想的であたかも時空を超えたかのような印象のサウンド・メイキングは今作においても健在だ。
表題曲の続編2曲も味わい深いが、先行シングルの「Fantasy」や2曲目の「My Lost One」に大いに感銘を受けた。
幻想的かつ神秘的なムードに包まれた白昼夢の如き音世界にゆったりと浸りたい。














