【今週の一枚】
John Glacier - Like a Ribbon [Young 2025]
カリビアンのルーツを持ちロンドン北東のHackneyで育ったラッパーにしてプロデューサーJohn Glacierのデビュー・アルバム。
元々SoundCloudに音源をUPしていたのをFrank Ocean とのコラボレーターとしても名高い Vegynにその才能を見出され、彼の主宰するPLZ Make It Ruinsより作品を発表していた事もある彼女、今作がYoungレーベル移籍第一弾となった。
内省的なベッドルーム・ヒップホップとでも言うべきその独特のサウンドはなんとも中毒性が高いと言えるだろう。
音数は抑制的ではあるがドリーミーでサイケデリックなメランコリアを現出していて素晴らしい。
作品にはEartheaterやSamphaをフィーチャーした楽曲も収録されており、全11曲30分とやや短尺ながらも、実に濃密な音世界を堪能出来る。
これはなかなかの衝撃作と言えるのではないだろうか。