2025年3月17日月曜日

砂埃
















 【今週の一枚】













Western Skies Motel - Trails [Point Of Departure 2025]

デンマーク人アーティストRené Gonzalez Schelbeckによるインストゥルメンタル・プロジェクトWestern Skies Motelの4thアルバムはPoint Of Departure Recording Companyよりリリースされた。

前作「Settlers」は2016年に発表されているので実に9年ぶりの作品という事になる。

René自身がプロデュースを手掛け、コペンハーゲンのスタジオでJakob Høyerと共にレコーディングが行われた模様。

殆どの楽器をRenéが演奏しているが、Anohni and the Johnsons作品への参加でも名高いJulia Kentがチェロ、Jens heinがベース、Nils Gröndahlがヴァイオリン・ドローンを担当している。

砂漠のロード・ムービーなどと形容される彼の音楽だが、本当に聴いていて目の前に砂埃が立ち込めるかのような錯覚に陥ってしまう。

作品のハイライトはRenéの奏でるアコースティック・ギターの旋律が印象的な「Lullaby」や「Fountain」だが、ヘヴィな曲調の「All Is Gone」や「Black Desert」も非常に味わい深い。

デンマーク人の奏でる孤高のアメリカーナ、じっくりと堪能したい作品だ。