【今週の一枚】
Daniel Ögren - Pine [Playground Music 2025]
スウェーデンのバンドDina ÖgonのギタリストDaniel Ögrenによるソロ・アルバム。
かつてはDaniel Johnstonの作品にも参加しており、北欧ジャズ・ファンクの奇才Sven Wunderとも共演している模様。
これまでの作品ではゲスト・ヴォーカルを迎えたりもしていたようだが、今作は完全なインストゥルメンタル作となっており、全編にわたって彼のギター・プレイを堪能出来る仕上がりで実に味わい深い。
70年代のフュージョンやAORからの影響が色濃いサウンドであるのは間違いないが、古臭さは全く感じさせず、見事に現代風にアップデートされている。
南米音楽にインスパイヤされている側面もありつつエキゾチックな印象も感じられて面白い。
佳曲揃いのアルバムのなかでもハイライトは「Rocks」で洒脱な曲調で始まりつつもクライマックスでDanielの轟音ギターが炸裂する様には聴くたびに圧倒されてしまう。
ギターを背負ってボートで洋上を航海する様を捉えたアートワークも実に素晴らしいと思える。