【今週の一枚】
Storey Littleton - At a Diner [Don Giovanni 2026]
2000年にリリースされたIdaの「Will You Find Me」という作品には当時大いに感銘を受けて愛聴した記憶があるが、2002年のDaniel LittletonとTara Jane O'Neilの来日公演には当時住んでいた高松から瀬戸大橋を車で渡って尾道まで足を運んだ程思い入れが強かった。
そのIdaのDanielとElizabeth Mitchellの娘がデビュー・アルバムを発表したというので心底驚いた。
期待しすぎる程期待して音源に触れたワケだが、ファースト・インプレッションとしては、拍子抜けする程オーソドックスなスタイルだな、というかともすれば優等生過ぎるようにさえ思えてしまった。
ただ、何度か聴き進めていくうちに、これはノーマル過ぎるようでいて実に深みのあるフォーキッシュ・ポップのように感じられるようになった次第だ。
インディー・フォーク界の正にサラブレット的存在と言える彼女、ソング・ライティングの才能はズバ抜けていると言えるのではないだろうか。
両親からの影響は多大であることは言うまでもないにしても、Kate BushやPrinceへの敬愛も公言しており、Judee SillやLiz Phair等の影響も自らの音楽性に多大であったと認めているそう。
作品は静謐なアコースティック・ギターの調べが印象的な「To Answer」で幕を開け、続く「In The Morning」ではクラリネットの音色が非常に効果的に用いられている。
中盤の「Worst of Everything」では往年のグランジを彷彿させるかのような轟音ギターが鳴り響き、続くタイトル・トラックの「At a Diner」はなんともさりげなくも美しいフォーク・ソングが紡がれている。
ラスト・トラックの「Nothing to No One」は清涼感と疾走感が同居するトラックで、聴いていて実に心地よい。
初っ端からこれだからちょっと末恐ろしいくらいだが、これからもさらっと良作を量産し続けてくれそうな気がしてならない。





































