2016年10月25日火曜日

軋み



【今日の一枚】



Western Skies Motel - Settlers [Lost Tribe Sound 2016]

デンマークのRene Gonzalez SchelbeckのソロWestern Skies Motelの3rdアルバム。
繊細極まりないギターの調べに胸を打たれるが、アンビエント・ドローン・ミュージックとしての完成度も半端ない印象。
アートワークを見るぶんには真正アメリカーナのようでいて、実は北欧のアーティストの作品という落差も愉しい。


2016年10月21日金曜日

覚醒



【今日の一枚】



Dinosaur Jr - Give a Glimpse of What Yer Not [Jagjaguwar 2016]

特に意図したワケではないのですが、3枚連続でJagjaguwarレーベルのアルバムを取り上げる事に。
今は在籍していないようですが、Julie Doironの傑作「Désormais」と「Heart and Crime」とかホント素晴らしかったよなあ。
で、今回のダイナソーJrの11thアルバム。
正直興味を失いかけてた時期もあったりしましたけれども、久々に目が覚めるような思いが致しました。
のっけの↓の「Goin Down」の爆音ギターに痺れまくりですし、3曲目の「Be A Part」の哀愁の旋律と泣きのギター・プレイには思わず目頭が熱くなってしまいます。
8月の単独公演、行けば良かったヨ…。

2016年10月17日月曜日

ただひとつ



【今日の一枚】



Bon Iver - 22, A Million [Jagjaguwar 2016]

James BlakeやKanye Westとの交流に鑑みるに、今回のような音楽的な変化はそれなりに予想はされたものの、想像以上にエクスペリメンタルでアグレッシブなアプローチ。
しかしながらそれは全然否定的な意味合いでは無くて、個人的には大歓迎だし色んな意味で圧倒された。
このJustin Vernonというアーティストのポテンシャルをこれまで十分には理解出来ていなかったような気がするうえ、これからまだ化けそうな予感さえしてしまう。
唯一不満に感じたのが30数分の短尺だという事くらいな傑作。


2016年10月11日火曜日

きつくだいて



【今日の一枚】



Angel Olsen - My Woman [Jagjagwar 2016]

Bonnie "Prince" Billyらとの共演で知られるシカゴのフィメイルSSWの新作は前作に引き続きJagjaguwarレーベルより。
何はさておきアートワークの大胆不敵な面構えが素晴らしい。
剥き出して生々しい感触のサウンドが実に印象的で、往年のライオット・ガールスのバンド達や初期PJハーヴェイなんかも想起させられたり。
アルバム後半から終盤にかけては、前半と雰囲気が変わってスロウで艶っぽいトラックが並んでいるのも面白いコントラストとなっている。
それにしても↓のM3「Shut Up Kiss Me」とかタイトルからして痛快だよなあ。
ガタガタ言わずにキスしてきつく抱いて、か…。








2016年10月3日月曜日

水晶体



【今日の一枚】



Solo Andata - In The Lens [12K 2016]

Kane IkinとPaul Fioccoの二人のオーストラリア人によるユニットの4thアルバム。
7年振りのリリースとなる今作、前作に引き続きTaylore Deupree主宰の12kレーベルより。
同レーベルでは去年のShuttle358の「Can You Prove I Was Born」に大きな感銘を受けたものだけれど、この「In The Lens」にも同様に衝撃を受けた。
アンビエント、ドローンの文脈に則りつつ繰り広げられるジャジー&フォーキッシュな音世界。
どこか不穏でありながらもきらびやかな万華鏡エクスペリメンタル・サウンドは実に中毒性高し。

2016年9月26日月曜日

それでもなお



【今日の一枚】



Nao - For All We Know [Little Tokyo Recordings 2016]

倫敦出身のフィメイルSSWで「ネイオ」と発音するみたい。
ジャーヴィス・コッカー等のバック・コーラスを務めるなどセッション・ミュージシャンとしての経験が長かったそうだが、そんな彼女が満を持して発表したブリティッシュR&Bシーン期待のデビュー・アルバム。
至高のヴェルヴェット・ヴォイスは正に絶品。
チャーミングでコケティッシュ、そして妖艶かつゴージャス。
新たなディーヴァの登場に胸躍らされる。


2016年9月20日火曜日

いのり



【今日の一枚】



Nick Cave & the Bad Seeds - Skelton Tree [Bad Seed Ltd 2016]

ふと思うにインディー・ミュージック創生期からの生き残りで、一度も隠遁モードにならず本当の意味での現役で未だ最前線で活動中なのはこのニック・ケイブ翁のみといっても良いような。
やりたい事をやりたいようにやり続けてきて早三十数年、実に16作目となる今回のアルバムにしても、セールスの事なんぞを意識していたらオープニングに↓こういう曲を持ってくるのはなかなか出来ないと思うし、初めて彼の音楽に触れる人にとっては、一つ間違えたら読経とか祈祷の世界に聴こえるんではなかろうか。
アルバム全体のトーンは重く暗めで、ときにエクスペリメンタルな側面を見せつつ終盤のM6「I Need You」からタイトル・トラックの最終曲にかけて醸し出される祈りとか癒しを感じさせるムードはなんとも味わい深い。
今作のリリースにあわせ、ドキュメンタリー映画「One More Time With Feeling」が公開された模様で、日本での上映が待たれるトコロ。