【今週の一枚】
Madeon - Victory [Mom + Pop Music 2026]
MadeonことHugo Pierre Leclercqによる7年ぶりの3rdアルバム。
まずもって冒頭の「Hi!」の荒々しいギター・ノイズに驚かされる。
チャーリーXCXの最新作といい、ダンス・ミュージックからロックへの接近は昨今のトレンドなのだろうか。
続く「Car Crash Baby」はトラディショナルなアプローチのエレクトロ・サウンドで軽快なリズムで進行しつつもどこか切迫感も感じさせる。
Flatbush ZombiesのErick The Architectをフィーチャーした「Super Platinum」はヒップ・ホップとEDMの相性の良さを体現したかのようなトラックだ。
5曲目の「Somebody Else Lyrics」はMadeonの真骨頂というべき青臭くてエモいメロディを堪能できる。
アルバムのラストを締め括る「Lonely Space Age」は往年のシャンソン~フレンチ・ポップの影響色濃いメロウな楽曲で、今作のなかでも異彩を放っているが、しみじみと余韻に浸れる作りとなっている。
総じてしっかり作りこまれた緻密なサウンド・メイキングを堪能出来る作品に仕上がっているのは間違いないにしても、どこか物足りなさを感じたのも正直なトコロ。
まだまだブレイク・スルーを期待できる大器だと思うので今後の活動ぶりにも注目したい。


