2018年3月15日木曜日



【今日の一枚】



Endless Melancholy - The Vacation [Hidden Vibes 2017]

ウクライナ・キエフのアーティストOleksiy Sakevychの昨年リリースのアルバム。
多作で知られる彼、5枚目のフル・アルバムらしいが、bandcamp上にも次から次へと作品をUPし続けていて、その枯渇することのない創作意欲に舌を巻かされるし、そんでもって駄作がないのは見事。
今作もこれからアンビエント・ドローンやポスト・クラシカルを聴いてみよう、というリスナーの方には是非オススメしたい逸品だ。
このアルバムのトラックの動画は見つけられなかったけど↓は昨秋リリースされた同郷のシンガーBILYKとのコラボ・シングル。


2018年3月8日木曜日



【今日の一枚】



Rhye - Blood [Loma Vista 2018]

鮮烈なデビュー作「Open」から4年、Mike Milosh率いるRhyeの待望のセカンド・アルバムが届けられた。
アートワーク、サウンドともに彼等の孤高の世界観は堅持されており、一発屋ではなかった事を堂々と証明している出来栄えだ。
Sade(再始動!)を引き合いに出されることも少なくないMike Miloshの中性的なヴォーカルも冴え渡っている。
楽曲単位では7曲目の「Blood Knows」に大いに感銘を受けた。
5月には来日公演も予定されている模様。


2018年2月27日火曜日

王様みたいな



【今日の一枚】



Reginald Omas Mamode IV - Children of Nu [Five Easy Pieces 2018]

レジナルド・オマス・マモード4世、ってなんだか世界史に出てくる中東の王様みたいな名前だけど、サウス・ロンドンを拠点に活動するアーティストのセカンド・アルバム。
ジャズ、アフロ、ヒップ・ホップにR&B、とキーワードは山ほど出てくるけど、なんといってもベース・サウンドが印象的な音。
何を置いてもベース・ラインを中心に音楽が組み立てられていて、ベースという楽器がこんなにまで様々な表情を見せてくれるのか、と圧倒される思いがした。
昨年のAlfa Mist然りで、倫敦のシーンはジャズ寄りが熱いのかも。


2018年2月14日水曜日

ニルスのふしぎなたび



【今日の一枚】



Nils Frahm - All Melody [Erased Tapes 2018]

2月も半ばになって、やっと今年リリースの作品を。
ポストクラシカル界のビッグ・ネームの一人、Nils Frahmの7枚目のスタジオ・アルバム。
ベルリンのスタジオFunkhaus内にSaal 3と呼ばれる自身のスタジオを作り2年以上の時間をかけて完成に漕ぎ着けたという壮大なスケールの作品。
アルバムのそこかしこから気品や貫録を感じさせられる。
聴き進めていくうちに昨年のFour Tetのアルバム「New Energy」を連想させられたりしたが、インタビューでも同作を絶賛していて妙に納得させられたり。
奇しくも二人とも今年来日公演を予定している模様。


2018年1月24日水曜日

誰か



【今日の一枚】



Kalbells - Ten Flowers [NNA Tapes 2017]

Ryan Powerの最新作「They Sell Doomsday」は紛れもなく昨年のハイライトのひとつに挙げられると確信しているのだけれど、同じNNA Tapesからリリースされていた今作にも驚かされた。
ブルックリンのRubblebucketなるバンドのフロント・ウーマンKalmia Traverによるソロ・プロジェクトのデビュー・アルバムだそうで、Ryan Powerも制作に携わっているのだとか。
音の表層だけ捉えるとアナログ・シンセが印象的なStereolab風のストレンジ・ポップ、という事になるのだろうけど、サウンドの源流に流れる思想が根本的に異なっているように思える。
Ryanと一緒に来日してくれたら是非観に行きたい、というか誰か呼んでくれんかな。


2018年1月18日木曜日

LetMeKnow



【今日の一枚】



Kelela - Take Me Apart [Warp 2017]

数々の大物アーティストの賛辞や賞賛を受けるなかリリースされたエチオピア系アメリカ人フィメイル・シンガーの待望のデビュー・アルバム。
もっと先鋭的な音を想像していたのが実際に聴いてみると思いのほかオーセンティックなスタイルで良い意味で期待を裏切られた印象。
1stアルバムにして世界観が確立されている印象だが、まだまだ伸びしろがあるのでは。
楽曲単位ではM10「Blue Light」からM11「Onanon」の流れが際立っていると思えた。


2018年1月12日金曜日

キャッチー



【今日の一枚】



Bibio - Phantom Brickworks [Warp 2017]

前作「A Mineral Love」は間違いなく2016年のハイライトのひとつだったと思うけど、ポップ&スイートな路線から一転してアンビエント・ドローンな作風の新作を送り出してきた。
数年かけて録りためてきたサウンド・スケッチをまとめたアルバムなのだそう。
これはこれで悪くないし、冬のBGMにはうってつけのサウンドだと思えるけど、やっぱり次はまたとびっきりキャッチーなのを作ってほしいな。