2014年4月30日水曜日

丸目



【今日の一枚】



Solander - Monochromatic Memories [A Tenderversion Recording 2014]

北欧スウェーデン、マルメ出身の男女デュオの3rdアルバム。
こういう編成だとかけあいヴォーカルか、女性ヴォーカルを前面に出しているケースが多いように思われるけど、このSolanderの場合はFredrik Karlssonが歌い手で、Anja Linnaがバックでサウンド・メイキングを支えるというスタイル。
極め細やかに創りこまれた音空間のなか、どこか儚げでありながらもエモーショナルに綴られるメロディが心地よい。
M7「Social Scene」の突き抜けたポップネスにも耳をう暴割れるし、表題曲「Monochromatic Memories」の演出するカタルシスは格別だ。
現在ツアー中だという彼等、Kings of ConvenienceのErland Oyeのサポートを務めたりもしている模様。

2014年4月25日金曜日

片鱗



【今日の一枚】



Eels - The Cautionary Tales of Mark Oliver Everett [PIAS 2014]

なんだか久々に才能の片鱗を垣間見せてくれてる感が。
完全復活!とか騒ぐほどではないにしても、いつもの期待度七掛けな仕上がりが一割増しくらいになってるのでは。
このヒトのメロディはギター・バンド・サウンドよりアコースティック・アレンジのほうが似合ってる気がします。

2014年4月21日月曜日

Don't Be Biased



【今日の一枚】



Ben Watt - Hendra [Caroline 2014]

あのベン・ワットの三十数年ぶりのセカンド・ソロ!と意気込んで聴くと正直「魔法が解けちゃった」感は否めないと思うけど、そういう先入観抜きにこれが全然知らないスコティッシュ・シンガー・ソング・ライターのアルバムだと思って聴いたらかなりの完成度ではないだろうか。
M4「Goloden Ratio」なんかはコレコレ!みたいなカンジでありますが。


2014年4月11日金曜日

BPM



【今日の一枚】



Ball Park Music - Puddinghead [Intertia 2014]

豪州ブリスベンの5人組の3rdアルバム。
2年前の2nd「Museum」で彼等の事を知って瑞々しさに溢れるインディー・ギター・ロック・サウンドに感銘を受けたクチですが、今作はもう一皮むけた印象。
特にM6「Cocaine Lion」からM8「Struggle Street」にかけてのダイナミックなバンドの演奏とキャッチーなメロディのせめぎあいには圧倒されるばかりであります。
聴くたんびに元気がもらえる作品。

2014年4月8日火曜日

廃墟のまち



【今日の一枚】



Hauschka - Abandoned City [City Slang 2014]

プリペアード・ピアノを操るデュッセルドルフの才人による3年ぶりの7thアルバム。
収録曲全9曲のうち4曲目「Who Lived Here?」以外は全部実在する廃墟の街の名前が曲名に使用されているのだとか。
張りつめた空気の中に響く美麗なピアノの調べにずっと浸っていたくなる。

2014年4月1日火曜日

波瀾万丈



【今日の一枚】



Micah P. Hinson - And The Nothing [Talitres 2014]

2011年スペインで交通事故に遭い、両手の自由を失うという大変な危機を乗り越えて産み落とされた復活作。
デビュー当時からもヤク中で元ホームレスで逮捕歴もあって、と波瀾万丈な生き様が注目されがちなヒトだったけど、その音楽的アティチュードは見事なまでに一貫しており、所謂駄作がない。
腕が動かなくても歌えるぜ、と言わんばかりのふてぶてしいダミ声に相変わらず魅了されるばかりだ。