2017年9月25日月曜日

月で



【今日の一枚】



Angelo De Augustine - Swim Inside the Moon [Asthmatic Kitty 2017]

Sufjan Stevens主宰のAsthmatic Kitty Recordsよりリリースされたセカンド・アルバム。
シンプルなアコギ弾き語りを主体としたサウンドと繊細なヴォーカル・スタイルで、Elliott SmithやJose Gonzalezなどが引き合いに出されているようだが、かなりポテンシャルの高さを感じる。
全9曲28分と小ぶりな作品でヴォリューム的に物足りなさを感じないでもないけど、素敵な小品という言い方も出来るような。
2曲目の「Haze」なんぞはホント名曲。
コレ聴いてると、完成間近というChris Garneauの新作も俄然楽しみになってきた。


2017年9月19日火曜日

徳利



【今日の一枚】



The National - Sleep Well Beast [4AD 2017]

毎度の事ながら前評判が高かったThe Nationalの5年ぶりとなる7thアルバムは噂に違わぬクオリティ。
ひとつひとつの楽曲はバラエティに富んでいるがアルバムを通しての統一感は見事なもので、作品のそこかしこから貫録とか風格みたいなものが滲み出ている印象。
先行リリースされていた4曲は全て映像化されており、その何れも秀逸至極。
今作を最高傑作と呼ぶ向きも少なくないようだが、彼等のキャリアはここに留まる事無くまだまだこれから発展し続けていってくれるのではないか、そんな期待や希望を感じさせてくれる作品だと思う。

2017年9月11日月曜日

帰還不能



【今日の一枚】

Max Justus - Max Justus [Tons of People 2017]

今年の私的ガッカリ大賞はDepeche Mode新作にほぼ確定の模様ですが、このMax Justusのアルバムを聴くにつけ、デイブやマーティンはこういう感触の音を出そうとして実現しなかったんではないだろうか、なんて。
異形のエレクトロ・ゴスペル、ひとつ間違えると聴くに堪えない代物になってしまいそうだけど、絶妙のバランスとセンスで孤高のサウンドを現出している。






2017年9月6日水曜日

哀歌



【今日の一枚】



Hammock - Mysterium [Hammock Music 2017]

昨年の「Everything And Nothing」はアートワークに猛烈に感銘を受けつつも肝心の音のほうはいまひとつ、といった印象だったけど、今作はそれを挽回して余りある仕上がり。
楽曲そのものの完成度有りきというのは置いといたとしても、ポストロック路線よりこういうアンビエント・クラシカル風がハマっているような。
表題曲「Mysterium」も素晴らしいし、M10「Elegy」なんぞはそれこそ涙腺直撃。