2016年3月29日火曜日

Color Chart



【今日の一枚】




Submotion Orchestra - Colour Theory [Counter 2016]

ポスト・ダブステップ7人組による4thアルバムは前作に引き続きオーストラリアのCounterレーベルより。
紅一点ヴォーカリストRuby Woodの甘美かつ妖艶なヴォーカルを軸に多彩な男性ゲスト・ヴォーカリストを迎えた意欲作。
UKソウルのいま、を体現するグループのひとつなのでは。
それにしてもこのアートワークを見て印刷現場のカラーチャートを連想してしまうのは、やはり職業病なんだろうか。

2016年3月22日火曜日

NYP



【今日の一枚】



TV Girl - Who Really Cares [TV Girl 2016]

LAを拠点に活動するTV Girl、2年振りのセカンド・アルバム。
1stのアートワークも良かったけど、今回も素晴らしい。
フィジカルのリリースもあるようだけど、Bandcampのページ上ではName Your Price(=フリー・ダウンロード可能)となっている。
サンプリングを多用したドリーム・ポップ・スタイルは更に磨きがかかっている印象で、D.I.Yインディー・バンドの鑑のような存在と言えるのでは。
ヴォーカルの声が誰かに似てるなあ、と聴き進めていくうちにThe PrimitivesのPaul Courtなんかが思い当りましたが、他にもまだ居そう。

2016年3月16日水曜日

病室のうた



【今日の一枚】



Florist - The Birds Outside Sang [Double Double Whammy 2015]

窓とベッドと扉だけが描かれたシンプリシティの極みのようなアートワーク。
このバンドのサウンドも本当に簡潔極まりなくて、シンガーEmily Spragueの囁きに最小限のバンド・アレンジを施している印象。
どこまでも儚げな浮遊感は、よくあるローファイ・インディーと一線を画しているのでは。

2016年3月8日火曜日

センセイ



【今日の一枚】



FEDERICO DURAND - A Traves Del Espejo [12k 2016]

アルゼンチンの音響アンビエントの匠、フェデリコ・デュランドの新作は12kレーベルより。
ナイーブかつセンチメンタル、そしてノスタルジックなエレクトロニカ・サウンドは、かなり拘ったアナログな手法で作りこまれているのだとか。
フィールド・レコーディングがちりばめられた精緻な幽玄音世界は、なんともポエティック。
本業は国語のセンセイ、というのも興味深い。

2016年3月3日木曜日

御学友



【今日の一枚】



Gemma Humet - Si Canto Enrere [Satelite K 2015]

ジェンマ・ウメット、と読むそうな。
地中海テイストなアコースティック・ポップだけど、カタルーニャ語の響きがなんとも心地よいし、ソフィスティケートされたアレンジも実にさりげなく嫌味がない。
粒揃いの楽曲のなかでもハイライトはラスト・トラック「Jo no se」で、どこまでも優しい響きに癒される。
今作が正式なデビュー・アルバムのようで、プロデューサー&ギタリストとして参加しているPau Figueresは音楽学校のスクール・メイトみたい。