2015年3月30日月曜日
坐
【今日の一枚】
Courtney Barnett - Sometimes I Sit And Think And Sometimes I Just Sit [Milk! Records 2015]
個人的にはCourtneyといえばこのヒトで、決してこのヒトではないのですが、このメルボルンのお嬢さんも気になる存在になりそうです。
先行してリリースされた2枚のEPが話題を呼び、ピッチフォークを初めとした主要音楽メディアで絶賛されるなか待望のリリースとなったデビュー・アルバム。
カート・コバーンmeetsキミヤ・ドーソン、とか女Kurt Vile、はたまたPavementsの再来、などとそれはそれは大層な持ち上げられ方なワケですが、確かにインパクト大であります。
掴みの2曲から引きずり込まれますし、M7「Dead Fox」からM9「Debbie Downer」にかけてのウタゴコロ炸裂トラック三連発などを聴くにつけ、こりゃ只のローファイ姉ちゃんじゃないよなあ、なんて。
2015年3月23日月曜日
夜驚症
【今日の一枚】
Night Terrors Of 1927 - Everything's Coming Up Roses [Atlantic 2015]
Rilo KileyのギタリストBlake SennettとThe Honorary TitleのシンガーJarrod Gorbelによるデュオのデビュー・アルバム。
80年代MTV全盛期を彷彿させるシンセ・ポップだけど、ダサくなってしまうギリギリ一歩手前で踏みとどまっている印象、というか時代が二巡くらいして逆にクールなのかも知れない。
ソング・ライティングのクオリティも高いし、メジャーからのリリースという事もあってアメリカのTVドラマのタイ・アップで使われててもオカしくないような(実際はどーだか知りませんが)。
Tegan & Saraの客演が嬉しいけど、彼女たちの新作も待ち遠しい。
2015年3月16日月曜日
凍傷
【今日の一枚】
Twiggy Frostbite - TWF [Despotz Records 2015]
FrostbiteといえばSugarcubesのアイナーとDaisy Chainsawのケイティがやっていたユニットを連想してしまいますが、コチラはスウェーデンの4人組女子エレクトロ・ドリームポップ・バンド。
その音楽性からBjorkやムーム、シガー・ロスなんかが引き合いに出されたりしているようですが、ヴォーカルのElinの声がちょっとスティーナ・ノルデンスタムに似ていて好印象。
彼女はThe Deer Tracksのメンバーとしても活動している模様。
Twiggy Frostbiteは昨年初来日を果たしていたようですね。
2015年3月9日月曜日
高揚
【今日の一枚】
Purity Ring - Another Eternity [4AD 2015]
鮮烈なデビューから3年、カナダのデュオPurity Ringのセカンド・アルバムは前作に引き続き4ADから。
もうアルバム全編からポジティブなエナジーが溢れまくり。
インディーR&B、という括りのなかで語られる事が多いみたいだけど、メジャーのフィールドでも十分イケそう。
個人的にはそういう世界とは全く無縁ながら、こういう音楽をフロアで大音量で聴いたらさぞかし高揚するでしょうなあ。
2015年3月2日月曜日
愛、苦しい
【今日の一枚】
Plastic Girl In Closet - Eye Cue Rew See [Space Shower Music 2014]
もう今から二十年も前のハナシですが、今は廃刊になっている洋楽情報誌クロスビートに当時来日していたPale Saintsのインタビューが掲載され、インタビュアーが「貴方たちの音楽に轟音ノイズの必然性を感じない、つまり蛇足だ」みたいな趣旨の発言をしてメンバー達がムキになって反論する、という事があったのですが、この岩手初の3人組シューゲイザー・バンドの作品を聴いていて、久しぶりにその記事の事を思い出しました。
いや、このバンドの轟音が蛇足に感じたというワケではなくて、とても良く出来ていると思います。
アレンジを変えるとそのままアイドル・ポップで通用するなあ、なんて思いつつ、この女声ボーカル、誰かにソックリだ…と考えつつ、聴き進めていくうちに気が付きました。
斉藤由貴だ!
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