2019年8月26日月曜日
暮れ色
【今日の一枚】
Clairo - Immunity [FADER 2019]
ClairoことClaire Cottrillのデビュー・アルバム。
1998年8月18日生れという事で21歳になったばかりの若きSSW。
弱冠17歳にしてYouTubeに投稿した「Pretty Girl」の自作動画がバイラルヒットとなり350万回以上も再生されたというのだから常軌を逸している。
ベッドルーム・ミュージックのDIY的な質感を損ねることなく上質なポップ・ミュージックに仕上がっているのは元Vampire WeekendのRostamのプロデュース手腕に依るところか。
M2「Impossible」からM3「Closer to You」への流れやM7「Sofia」を聴くにつけ、ソングライターとしてのその只ならぬ才能に圧倒される思いが。
リリースはFADER誌のレーベルより。
2019年8月16日金曜日
冬春夏秋
【今日の一枚】
Bon Iver - i,i [Jagjaguwar 2019]
Justin Vernon率いるBon Iver、3年ぶりの4thアルバム。
8月末にリリース予定、とされていたのが8月7日に世界同時先行試聴イベントが開催され、その直後に前倒しでのフル音源リリースとなったといういわくつきの作品。
1stアルバムから冬、春、夏のイメージで今作で四季が完結する作りになっている模様。
3rdアルバムでのエクスペリメンタルなアプローチに比べるとかなりオーソドックスなスタイルに戻っているようでいて、やはり異形のフォーク&ゴスペルなのは紛れもない。
ちなみに記号めいたアルバム・タイトルは「アイ・コンマ・アイ」と発音するのだそう。
2019年8月8日木曜日
源
【今日の一枚】
Jordan Rakei - Origin [Ninja Tune 2019]
NZ出身AUS育ちで現在UKを拠点に活動するJordan Rakeiの3rdアルバムは前作に引き続きNinja Tuneより。
盟友的存在Tom Mischの躍進ぶりが象徴的な昨今のシティ・ポップ、ネオソウル・クロスオーバーの隆盛のなかにあってその存在が際立つアーティストの一人。
Stevie WonderやSteely Danへのレスペクトが紛れもなくそのサウンドに息づいている印象でM4「Rolling into One」などはシャープなビートとシルキー・ヴォイスに思わず打ち震えてしまう。
今月サマーソニックに出演予定のFKJとの共演経験もあり、先日来日公演を終えたAlfa Mistの新作にもゲスト参加しており、本人も9月に再来日を予定している模様。
2019年8月1日木曜日
進退
【今日の一枚】
Laura Jurd - Stepping Back, Jumping In [Edition Records 2019]
英ジャズ・カルテットDinosaurを率いるLaura Jurdのソロ名義としては3作目にあたるアルバム。
昨年リリースのバンド作「Wonder Trail」は相当鮮烈な印象を与えてくれたものだけど、今回のソロ作は相当ストイックに彼女独自のジャズ観を追求しているように感じられた。
彼女のトランペットを軸に据えつつ、The Ligeti Quarteによる弦楽四重奏やElliot Galvinによるピアノをはじめとしてバンジョーやユーフォニウム、サントゥールといった多彩なインストゥルメンツが自由奔放な演奏に彩りを添えている。
そして何より彼女の自然体な佇まいが相変わらず素晴らしい。
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