2017年12月26日火曜日

Selection 2017



01.DNA - Akira Kosemura [In The Dark Woods]
02.No Reason (feat. Nick Murphy) - Bonobo [Migration]
03.We May Never Part - Thomas William Hill [Asylum for Eve]
04.Hollow Body Hold (feat. Serengeti) - Arms and Sleepers [Life Is Everywhere]
05.Scientists - Four Tet [New Energy]
06.En Route - Teengirl Fantasy [8AM]
07.Wreath - Perfume Genius [No Shape]
08.Hulls - Loney Dear [Loney Dear]
09.Break-Up - Hogni [Two Trains]
10.Epoch - Tycho [Epoch]
11.Slow Meadow - Hurricane [Costero]
12.Bitter End - Gordi [Reservoir]
13.Haze - Angelo De Augustine [Swim Inside the Moon]
14.Everything We Touch Turns to Dust - Ghost [Everything We Touch Turns to Dust]
15.Cure - Moonchild [Voyager]
16.Heartcore - Land of Talk [Life After Youth]
17.Carry My Weight - Canon Blue [Lasso Yo]
18.Poseidon - Lau Nau [Poseidon]
19.Knock It Off - AIMEE MANN [Mental Illness]
20.Elegy - Hammock [Mysterium]
21.Day I Die - The National [Sleep Well Beast]
22.Ocean - Goldfrapp [Silver Eye]

2017年12月25日月曜日

今年の十枚



Zola Jesus - Okovi [Sacred Bones]
Gordi - Reservoir [Jagjaguwar]
Thundercat - Drunk [Brainfeeder]
FKJ - French Kiwi Juice [Roche Musique]
Arms and Sleepers - Life is Everywhere [Arms and Sleepers]
Ryan Power - They Sell Doomsday [NNA Tapes]
Phoebe Bridgers - Stranger in the Alps [Dead Oceans]
Max Justus - Max Justus [Tons of People]
Alfa Mist - Antiphon [Pinkbird Recording Co.]
Satomimagae - Kemri [White Paddy Mountain]

あらし



【今日の一枚】



Slow Meadow - Costero [Hammock Music 2017]

鮮烈なデビューから2年、ヒューストンのSlow MeadowことMatt Kiddの2ndアルバム。
リリースは前作に引き続きHammock Musicより。
本家Hammockも今年充実した新作を発表したけど、今回のCosteroも申し分ない仕上がり。
ストリングスとピアノの調べに心奪われるトラックが並ぶなかにあって、M9「Hurricane」は正に圧巻。
Hammockと一緒に来日してくれんかな。


2017年12月18日月曜日

バァ



【今日の一枚】



Lau Nau - Poseidon [Fonal Records 2017]

フィンランドの神秘的SSW、Lau NauことLaura Naukkarinenの5thアルバム。
ポセイドン、というくらいだからギリシア神話にインスピレーションを受けて、とかいうハナシなのかと思いきや、ヘルシンキに実在するバーの名前なのだとか。
タイトル・トラックM6「Poseidon」をはじめ、M2「Elina」やM5「X y z a」と聴きドコロ満載で、ボーナストラックのインスト「Nukahtamislaulu」も素晴らしい。
それにしても気のせいか今年は北欧関連豊作だったような気が。
来年あたり、Stina Nordenstamとか復活してくれんモンかのう。




2017年12月11日月曜日

ほぐに



【今日の一枚】



Högni - Two Trains [Erased Tapes 2017]

GusGusの元メンバーでHjaltalínのヴォーカリストでもあるHögni Egilssonのソロ名義のアルバムはポスト・クラシカルの聖地的レーベルErased Tapesより。
日本語表記では「ホグニ」となるようだが、「ハゲネ」という説も。
先鋭的なエレクトロ音響処理がまぶされた重厚なムードの楽曲が並ぶなか、ハイライトはM7「Break Up」。
郷愁、サウダージを醸し出すホグニの歌声が絶品だ。
それにしてもまんま「ヴィンランド・サガ」に出てきそうな、如何にもヴァイキングの血が流れてます、てな風貌だなあ。


2017年12月4日月曜日



【今日の一枚】



Ryan Power - They Sell Doomsday [NNA Tapes 2017]

今作が7枚目のアルバムだというバーモント州Burlington出身のSSW。
一聴するぶんにはよくある宅録ベッドルーム・ポップ風のようでいて、聴き進めていくうちに変幻自在ともいうべき音楽性が垣間見えて実に面白い。
似非ブルーアイド・ソウル、へっぽこHipHop、なんちゃってプログレ、とそれこそ何でもござれで、これだけ音の振れ幅が有りながら統一感が醸し出せているのは見事。
そこはかとないヘタレ感はSean Nicholas Savageなんかも想起させられた。
紛れもなく奇才と呼べる逸材だと思う。


2017年11月27日月曜日

ケイコウトウ



【今日の一枚】



Stars - There Is No Love in Fluorescent Light [Last Gang Records 2017]

カナダの良心Starsのニュー・マテリアルはLast Gang Recordsレーベル移籍第一弾。
かなりディスコ寄りに触れた前作から3年、オーセンティックな歌謡ポップ路線を追求した作品となっている。
思いのほか手堅くまとめてきたな、なんて聴き進めていくうちに、磨きこまれたメロディとサウンドの完成度の高さに唸らされてしまう。
ダサさとか野暮ったさと紙一重の、中年になったプリファブ・スプラウト、みたいな風情がなんとも味わい深い。


2017年11月20日月曜日

科学者



【今日の一枚】



Four Tet - New Energy [Text Records 2017]

Four TetことKieran Hebdenの2年ぶりのアルバムは自身が主宰するText Recordsより。
全14曲一時間近い今作は安定と貫録を感じさせる仕上り。
先行シングルとしてリリースされていた「SW9 9SL」(Technicolor!)や「Planet」に「Two Thousand And Seventeen」と佳曲揃いのなかにあって白眉は「Scientists」。
再生する度に血が沸き肉躍る思いがする名曲だと思う。
昨年に引き続きアルバムをリリースして話題を呼んでいるKaitlyn Aurelia Smithも「LA Trance」のシンセ・プログラミングで参加している模様。
MVが見つからなかったので↓の動画はレッド・ブルのセッションより。


2017年11月13日月曜日

モテモテ



【今日の一枚】



Moses Sumney - Aromanticism [Jagjaguwar 2017]

ネットにアップした音源がきっかけとなってレーベル契約に繋がるというのは昨今珍しくないワケだけれど、このMoses SumneyもJames Blakeの「Lindisfarne」の多重録音バージョンで注目を集めたそう。
Sufjan Stevensと共演したりSolangeの作品にバック・コーラスに抜擢されたり、と大層なモテっぷりな彼、その破格の才能をこのJagjaguwarレーベルからのデビュー作で存分に発揮している印象。
荘厳な響きの「Man On The Moon (Reprise)」からオールド・ジャズを彷彿させる「Don’t Bother Calling」へと続く冒頭の掴み2曲も申し分ないし、ラストのリリカルなギター・アルペジオで紡がれる「Self-Help Tape」も素晴らしいが、なんといってもアルバムのハイライトは今をときめくThudercatが客演した「Quarrel」から「Lonely World」への流れ。
正にクロスオーバーの体現者というべき存在なのではなかろうか。


2017年11月6日月曜日

悪趣味



【今日の一枚】



Fever Ray - Plunge [Rabid Records 2017]

The KnifeKarin Dreijer Andersson によるソロ・プロジェクトFever Rayの2009年の1stアルバムには当時大いに感銘を受けたものだけれど、その後長いこと音沙汰もないし単発の企画だったのかと半ば諦めかけていたトコロ、突如として活動が再開されセカンド・アルバムがリリースの運びとなった。
とても感激した反面、続々と更新されるFBページWEBサイトのビジュアルのブッ飛びぶりが半端なくて、アルバムを聴くのに少々腰が引けてしまったほど。
Björkの新作のアートワークも話題を呼んでいるようだけど、ベクトルは違えど悪趣味の度合いは張り合っているレベルなのでは。
先行シングルとしてカットされた「To The Moon And Back」のMVなども全く理解不能で、誰か止める奴は居なかったのかとさえ思ってしまう。
ただ救いは肝心のアルバムの音が聴き応え十分の仕上がりになっている事で、やはりミュージシャンとしてのポテンシャルは破格なのだと再認識させられた。


2017年11月1日水曜日

森の



【今日の一枚】



Loney dear - Loney dear [Real World Records 2017]

スウェーデンのLoney dearことEmil Svanängenの6年ぶりの7thアルバムはPeter GabrielのレーベルReal World Records移籍第一弾となった。
もともと森のクマさんみたいな風貌に似つかわしくない中性的な歌声とメランコリックなメロディが特徴だった彼、今作においてはこれまでにもましてマイナー・コードを強調した切なさ満開のトラックが並んでいる。
ミニマリスティックな音響処理も聴いていて実に心地よいけど、曲に合わせて旋律を口ずさんでいるうちに思わず涙がこぼれてしまいそう。


2017年10月27日金曜日



【今日の一枚】



Hanne Hukkelberg - Trust [Propeller Recordings 2017]

ノルウェイのHanne Hukkelberg、5年ぶりの5thアルバム。
2004年のデビュー作「Little Things」には当時本当に感銘を受けたものだけれど、その後の作品は落胆させられたとは言わないまでも、いまひとつピンと来なかったのが正直なトコロ。
しかしながら今作はかなりイイ線行ってるのでは。
彼女特有のエクスペリメンタル・ジャジー・ポップの世界を堪能出来る仕上がりだと思う。
全9曲30分あまりと短尺なのがチト物足りない気もせんでないけど、今後の活動にも期待したいトコロ。

2017年10月23日月曜日

ゲルマニウム



【今日の一枚】



Canon Blue - Lasso Yo [Temporary Residence 2017]

ナッシュビルのDaniel Jamesのプロジェクトの6年ぶりの3rdアルバム。
今回はTemporary Residenceに移籍しているが、前2作はデンマークのRumraketからのリリースだったようで、レーベル繋がりでEfterklangGrizzly BearSigur Rosのストリングスで知られるAmiinとの交流もあったそう。
先鋭的かつ実験色の強いアーティスト達とのコネクションを持ちつつも今作で展開されているのは実にオーセンティックな王道チャンバー・エレポップ。
サウンドの完成度もさることながらメロディのクオリティが非常に高い楽曲が並んでいる印象。
Spookey Rubenとかこういう路線を追求する道もあったのでは、なんて思わされた。
TortoiseJohn McEntireがプロデュースを務めている事でも話題を呼んでいる模様。

2017年10月18日水曜日

ソクバク



【今日の一枚】



Zola Jesus - Okovi [Sacred Bones 2017]

MUTEレーベルに移籍してリリースされた前作「Taiga」から3年、古巣Sacred Bonesに復活して発表された5thアルバム。
インディー回帰して実験色を強めた作品になるのでは、と予想していたのが、実際蓋を開けてみると各段にスケール・アップした印象のアルバムに仕上がっていて面白い。
間違いなくキャリア・ベストと言えるだろうし、今作をもって当代ゴス・クイーンの座を確固たるものにしたと言えるのでは。
タイトルのOkoviはスラブ語で「束縛」という意味なのだとか。

2017年10月14日土曜日

ネクスト



【今日の一枚】



Phoebe Bridgers - Stranger in the Alps [Dead Oceans 2017]


数年前のiPhone5sのCMでPixiesの「Gigantic」がカバーされててそれが滅法格好良かったワケですが、実はアレを歌ってたのがこのPhoebe Bridgersと知って吃驚。
22歳にしてデビュー・アルバムに漕ぎ着けた彼女、元はRyan Adams主宰のPAX-AMレーベルからEPをリリースしていたのだとか。
Ryanは「Next Bob Dylan」なんて手放しの絶賛ぶりだそうだけれど、それは大袈裟にしても「Next Aimmee Mann」くらいは十分有り得るのでは?
Bright EyesのConor Oberstがゲスト・ヴォーカルで参加していたり、作品のクライマックスでMark Kozelekの曲のカバーを披露していたり、と正に聴きドコロ満載の作品。


2017年10月10日火曜日

森のなか



【今日の一枚】

Akira Kosemura - In The Dark Woods [1631 Recordings 2017]

静謐極まりないピアノの調べが紡がれていくなか、突如として鳴らされる怒涛のようなストリングス。
息を吞む程にうつくしい。






2017年10月2日月曜日

宝庫



【今日の一枚】



Gordi - Reservoir [Jagjaguwar 2017]

GordiことSophie Paytenのデビュー・アルバムはJagjaguwarより。
現在はシドニーを拠点に活動する彼女、元はCanowindraという小さな町の牧場で生まれ育ったのだとか。
EBTGTracey Thornを彷彿させる声でなかなか悪くないな、なんて聴き進めていくうちに、そのスケールの大きさに驚かされてしまった。
同じ豪州繋がりで言えばCourtney BarnettというよりむしろSIAGotyeと同列に語られて然るべきアーティストのように思える。
レーベル・メイトのBon Iverがそうだったように、彼女もインディーズの枠を超えて多くのリスナーに訴求する存在になるんではなかろうか。


2017年9月25日月曜日

月で



【今日の一枚】



Angelo De Augustine - Swim Inside the Moon [Asthmatic Kitty 2017]

Sufjan Stevens主宰のAsthmatic Kitty Recordsよりリリースされたセカンド・アルバム。
シンプルなアコギ弾き語りを主体としたサウンドと繊細なヴォーカル・スタイルで、Elliott SmithやJose Gonzalezなどが引き合いに出されているようだが、かなりポテンシャルの高さを感じる。
全9曲28分と小ぶりな作品でヴォリューム的に物足りなさを感じないでもないけど、素敵な小品という言い方も出来るような。
2曲目の「Haze」なんぞはホント名曲。
コレ聴いてると、完成間近というChris Garneauの新作も俄然楽しみになってきた。


2017年9月19日火曜日

徳利



【今日の一枚】



The National - Sleep Well Beast [4AD 2017]

毎度の事ながら前評判が高かったThe Nationalの5年ぶりとなる7thアルバムは噂に違わぬクオリティ。
ひとつひとつの楽曲はバラエティに富んでいるがアルバムを通しての統一感は見事なもので、作品のそこかしこから貫録とか風格みたいなものが滲み出ている印象。
先行リリースされていた4曲は全て映像化されており、その何れも秀逸至極。
今作を最高傑作と呼ぶ向きも少なくないようだが、彼等のキャリアはここに留まる事無くまだまだこれから発展し続けていってくれるのではないか、そんな期待や希望を感じさせてくれる作品だと思う。

2017年9月11日月曜日

帰還不能



【今日の一枚】

Max Justus - Max Justus [Tons of People 2017]

今年の私的ガッカリ大賞はDepeche Mode新作にほぼ確定の模様ですが、このMax Justusのアルバムを聴くにつけ、デイブやマーティンはこういう感触の音を出そうとして実現しなかったんではないだろうか、なんて。
異形のエレクトロ・ゴスペル、ひとつ間違えると聴くに堪えない代物になってしまいそうだけど、絶妙のバランスとセンスで孤高のサウンドを現出している。






2017年9月6日水曜日

哀歌



【今日の一枚】



Hammock - Mysterium [Hammock Music 2017]

昨年の「Everything And Nothing」はアートワークに猛烈に感銘を受けつつも肝心の音のほうはいまひとつ、といった印象だったけど、今作はそれを挽回して余りある仕上がり。
楽曲そのものの完成度有りきというのは置いといたとしても、ポストロック路線よりこういうアンビエント・クラシカル風がハマっているような。
表題曲「Mysterium」も素晴らしいし、M10「Elegy」なんぞはそれこそ涙腺直撃。


2017年8月31日木曜日

驚喜



【今日の一枚】



Alfa Mist - Antiphon [Pinkbird Recording Co. 2017]

R&B・ソウルのテイストを融合した英国産新世代ジャズ、などと言葉にして書くと凄く陳腐に聞こえてしまいそうだけど、有無を言わさず引き込まれてしまう超絶クール・サウンド。
ライブ観てみたい!

2017年8月17日木曜日

マルチ



【今日の一枚】



Sun Glitters - It Will Be Forever [Sun Glitters 2017]

盟友的存在のArms And Sleepersと絶賛欧州ツアー中のSun GlittersことVictor Ferreira、セルフ・リリースの3rdアルバム。
独特な風合いの映像作品も手掛ける彼だが、今作に併せて40分を超える長編クリップも制作しており、Arms And Sleepersの演奏の冒頭に流れる映像も彼の手によるものだそう。
音にヴィジュアルに、マルチな才能を遺憾なく発揮している印象。






2017年8月7日月曜日



【今日の一枚】

Satomimagae - Kemri [White Paddy Mountain 2017]

Stina Nordenstamの1994年リリースの2nd「And She Closed Her Eyes」には当時相当衝撃を受けたものだが、このSatomimagaeの3rdアルバムにも同等のインパクトを感じる。
前作に引き続き畠山地平主宰のWhite Paddy Mountainレーベルからのリリース。
訥々と爪弾かれるアコギの調べに絡みつく電子音響、そして呟きとも囁きとも知れぬサトミマガエの歌声。
こりゃ大した個性だ。
SAKANAの傑作「BLIND MOON」が引き合いに出されたりもしているようだが、さもありなん。




2017年7月31日月曜日

街のおと



【今日の一枚】



Kevin Morby - City Music [Dead Oceans 2017]

Woodsの、という前置きが不要に思えるくらい着実にソロ・キャリアを築いてきているKevin Morbyの4thアルバム。
1stソロ「Harlem River」が2013年だったから、ほぼ毎年アルバムを発表しているに等しいうえ、駄作が無いのも素晴らしい。
今作も期待に違わぬ仕上がりで、なんともいえないもっさり感が味わい深いインディー・フォーキッシュ・ポップ作品だ。
The ShinsRichard Swiftがプロデューサーを務め、LAパンクの伝説的存在The Germsの「Caught in My Eye」を収録。


2017年7月24日月曜日

括弧付き



【今日の一枚】



(ghost) - Everything We Touch Turns To Dust [n5MD 2017]

Last Daysの新作も素晴らしかったn5MDレーベルよりリリースされた(ghost)ことBrian Frohの4thアルバム。
ダーク・アンビエントなIDMといった佇まいの音だが、繊細かつ攻撃的なグリッチビートが実に鮮烈。
タイトル・トラックを含むラスト3曲の怒涛の如き迫力の前にはそれこそ言葉を失ってしまう。


2017年7月18日火曜日

万全



【今日の一枚】



This is the Kit - Moonshine Freeze [Rough Trade 2017]

This Is the KitことKate Stablesの2年振りの4thアルバムはレーベルを移籍してRough Tradeからのリリース。
プロデューサーにPJ Harvey関連の仕事で名高いJohn Parrishを迎えて制作された事も話題を呼んでいるようだ。
新作が間近に控えるThe NationalAaron Dessner、Whalebone Pollyの盟友Rachael Daddもゲスト・ミュージシャンとして参加。
ダウナーな曲調の楽曲が並ぶなかにあってどこか牧歌的なムードが漂い、控えめなアレンジながらも濃密な音空間を堪能できる異色のフォーク・アルバムに仕上がっている。


2017年7月10日月曜日

ヴォイジャ



【今日の一枚】



Moonchild - Voyager [Tru Thoughts 2017]

自分にとって「Voyager」といえばなんといっても1992年のMomusのアルバムなんでありますが、あれから既に25年も経っているのか、としみじみ。
今作は南カリフォルニア大学のジャズ・スクールで結成されたトリオの3rdアルバム。
ロック不毛の時代と言われて久しくR&B~ジャズ~ヒップホップ~エレクトロ・ミュージック全盛の昨今、正に時代の申し子というべきネオ・ソウル・サウンド。
Jill ScottにGilles Peterson、Robert Glasperといった偉大なる先達の数々が惜しみない賛辞を寄せているというのも納得のクオリティ。
9月にはBlue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANへの出演、COTTON CLUBでの単独公演も予定されているのだとか。