2020年2月25日火曜日

キョウボウ



【今日の一枚】



Squarepusher - Be Up A Hello [Warp 2020]

Squarepusher名義では5年振りとなるTom Jenkinsonのニュー・アルバム。
多好感溢れるオープニング・トラック「Oberlove」のポップネスに良い意味で意表を突かれるが先行シングルのM3「Nervelevers」あたりで展開される狂暴ドリルン・ベース・サウンドに痺れる。
↓の「Terminal Slam」のMVはヴィジュアル・アーティストDaito Manabe真鍋大度による渋谷の街を舞台にした作品。
4月には単独来日公演も予定さえている模様。



2020年2月17日月曜日

見かけによらず



【今日の一枚】



Dan Deacon - Mystic Familiar [Domino 2020]

ボルチモアの奇才トラック・メイカーDan Deaconによる5年振りのオリジナル・アルバム。
5年のブランクのなか、さぞやダラけた生活を送っていたのかと思いきや、数々の映画音楽を手掛けたりボルチモア交響楽団とコラボレーションをしたりと大層多忙な日々だったようで人は見かけによらんというか。
全編に繰り広げられる破天荒ラップ・トップ変態ポップは健在。
M8「Weeping Birch」やラスト・トラック「Bumble Bee Crown King」なんかの轟音エレクトロ・ノイズ・トラックも聴き応え十分。




2020年2月10日月曜日

キンツギ



【今日の一枚】



Dakota Suite & Quentin SirJacq - The Indestructibility of The Already Felled [SCHOLE 2020]

2017年の来日公演の感動も記憶に新しいDakota Suite & Quentin SirJacqの4作目の競演作。
前回の来日スケジュールのなかで3日間にわたり横浜の大倉山ホールにて録音されたのだとか。
今作には「木枯らし」、「金継ぎ」、「哀惜」、「郷愁」といった日本語タイトルの楽曲も収録されており、二人の日本文化への愛着が見て取れる。
サウンドはこれまでの彼等の作品のスタイルが概ね踏襲されたものとなっているが、オープニング・トラックの↓の「Safe Inside Your Arms」やM4「Away」などを聴くにつけ、しみじみChris Hoosonって素晴らしいヴォーカリストだと思い知らされる。
今作のアートワークもChrisの奥さんJohannaが手掛けている。


2020年2月3日月曜日

本質



【今日の一枚】



Erika De Casier - Essentials [Independent Jeep Music 2019]

デンマークのコペンハーゲンのErika De Casierによるデビュー・アルバム。
コペンハーゲンといえば最近だとXL recodingsからのリリースが鮮烈だったSmerzを思い浮かべたが、実際に深い交流関係にあるようでSmerzのMVに出演していたり、↓のMVはSmerzのCatahrinaと共に制作されたものだそう。
90年代R&BやGファンクの影響を公言しているようだけど、無駄なアレンジをそぎ落とし、DIY精神溢れる音作りの極上エレクトロ・メロウ・ミュージック。
プロデューサーはEl TrickことCentralとDJ SportsのZaks兄弟が務めている。
アルバムのリリースは自身の主宰するIndependent Jeep Musicより。