2018年7月30日月曜日
雷鳴
【今日の一枚】
Dinosaur - Wonder Trail [Edition Records 2018]
DinosaurはトランペッターLaura Jurdが率いるジャズ・カルテットで、今作がセカンド・アルバムにあたるそうだ。
2年前の「Together, As One」で華々しいデビューを飾り欧州のみならず世界各地のジャズ・フェスティバルに出演し高い評価を得た模様。
シンセ・ポップmeetsジャズ、という形容をされていることが多いようで確かにそういう側面も強いが、とにかく半端ない「自由」を感じさせてくれる音楽。
メンバーの飄々とした佇まいも好印象。
2018年7月23日月曜日
走
【今日の一枚】
Wet - Still Run [Columbia 2018]
デビュー・アルバム「Don’t You」の衝撃から2年、ブルックリンのインディーR&BバンドWetのセカンド・アルバムがリリースされた。
現在はColumbiaへ移籍しているので正確には「インディー」ではなく押しも押されぬメジャー・バンドとなっているワケだけど、ありがちなハナシで幾つか目を通す限り所謂音楽系有力サイトの評価は概ね低い印象。
本格派R&Bには程遠いし、メジャーに移籍したとはいえインディー臭が強く中途半端、みたいな書かれ方をされたりもしていたが個人的にはかなりイケてると思う。
所謂セカンド・アルバムのジンクスを軽々と乗り越えた佳作ではなかろうか。
シングル・カットされた「There’s a Reason」や「Softens」も素晴らしいけど、最新シングルM4「Lately」が特に秀逸。
来日したら是非観たい。
2018年7月17日火曜日
滲
【今日の一枚】
Damien Jurado - The Horizon Just Laughed [Secretly Canadian 2018]
シアトルでカリスマティックな人気を誇るSSW、Damien Juradoの新作。
20年を超えるキャリアの中でライブ盤やカバー集を含めると実に17枚のアルバムをリリースしている模様。
個人的には2000年の「Ghost of David」で彼の存在を知ったが、この作品までがSubPopレーベル所属で、その後は今に至るまでSecretly Canadianから作品を発表し続けている。
今月に入りレーベルメイトでもあり、これまで4枚の作品のプロデュースを委ねてきた盟友的存在のRichard Swiftが逝去するという悲しいニュースが飛び込んできたが、彼の健康状態が影響したのか、今作は初のセルフ・プロデュース作となっている。
作品を通じてソフト・ロック調、弾き語りSSW風、ジャムバンド然としたロック・サウンドと様々な表情を見せてくれるが、実にさりげなく自然体で、そこかしこから彼のアーティストとしての魅力が滲み出てくるような仕上りだ。
2018年7月9日月曜日
深遠
【今日の一枚】
Stray Theories - All That Was Lost [n5MD 2018]
New Zealandをベースに活動する豪州人Micah Templeton-WolfeによるStray Theoriesのニュー・アルバム。
いかにもn5MDレーベル、といった印象のシネマティック・アンビエント。
壮大なスケール感と深遠なる響きはレーベル・メイトのLast Daysなんかとも共振している。
アルバム全体の統一感も見事だが、M5「Begin」の荘厳な調べに特に強く心打たれた。
2018年7月6日金曜日
半生
【今日の一枚】
Smerz - Have Fun [XL Recordings 2018]
SmerzはCatharina StoltenbergとHenriette Motzfeldtで構成されるノルウェー出身のデュオ。
コペンハーゲンのEschoレーベルからリリースしたデビュー・シングルで注目を集めたのち、XL Recordingsとの契約に漕ぎ着けた模様。
北欧初のエクスペリメンタル・ポップ・デュオだとヘルシンキのLe Corps Mince De Francoiseなんかを連想してしまうけど、インパクトは同等かそれ以上かも。
Cibo MattoやCoco Rosieに充分比肩し得る個性だと思う。
インダストリアル・ノイズとHip Hop、R&Bの絶妙な混交から為るオリジナリティ溢れる孤高の音世界、今後の展開も楽しみだ。
2018年7月2日月曜日
血統
【今日の一枚】
Natalie Evans - Better At Night [Small Pond 2018]
Rickie Lee Jonesがお祖母ちゃんでThe Innocence MissionのKaren Perisがお母さん、SundaysのHarriet Wheelerが叔母さんで、Joanna Newsomがお姉さん、みたいなUKの若きフィメイルSSW。
つまりはサイコーなんであります。
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