2019年9月30日月曜日

括弧



【今日の一枚】



(Sandy) Alex G - House Of Sugar [Domino 2019]

A Take Away Showの映像シリーズLa Blogothèqueは大好きでBeirutChris GarneauLand Of TalkそしてSufjan Stevensのクリップなぞは何度観た事か、という位なモンですが、今回取り上げる(Sandy) Alex Gが登場していると知り猛烈に感激。
Frank OceanやOneohtrix Point Never等とのコラボレーションで名高い彼、元々セルフ・レコーディング作をネット上に多数リリースしてきており、前々作からDominoレーベルに移籍して活動を続けている。
アートワークは彼女のお姉さんが手掛けているらしく、写真の女性もお姉さん自身だそう。
前作リリースの際にAlex Gから(Sandy) Alex Gに改名したのは同名女性アーティストとの混同を避けるため、Bandcampに一番最初にリリースした楽曲名を名前の頭に加えたというハナシみたい。


2019年9月24日火曜日

やさしみ



【今日の一枚】



Kindness - Something Like a War [Female Energy 2019]

英国人アーティストAdam Bainbridgeによるソロ・プロジェクトKindnessの5年振りの3rdアルバム。
Blood OrangeSolangeRobyn等の作品におけるプロデュースでも名高い彼、これまでも様々なゲスト・アーティストを迎えて作品を作ってきたワケだが、今作においてもその路線は踏襲されている。
アルバムに先行してリリースされた3作のシングルはそれぞれRobynSeinabo SeyそしてJazmine Sullivanをフィーチャーしたトラックだ。
粒揃いの楽曲が並ぶなかにあってひときわクオリティが際立っているのは自らメイン・ヴォーカルを務めるM4「Softness As A Weapon」。
絶妙なホーン・アレンジ、洗練されたリズム・トラックにのって紡がれる憂いを帯びた旋律が琴線に触れまくり。
11月には単独で来日予定なのだとか。






2019年9月14日土曜日

たんじょうび



【今日の一枚】



BJ The Chicago Kid - 1123 [Motown 2019]

BJ the Chicago Kidはシカゴ出身のソウル・シンガーBryan James Sledgeのステージ・ネーム。
デビュー以来名門モータウン・レコードより作品をリリースしており今作が3rdアルバム。
ソウルとヒップホップのクロスオーヴァーのスタイルは今となっては珍しくも何ともないにしても、かなり上質の部類に入るんではなかろうか。
冒頭を飾るAnderson .Paakとの競演作「Feel The Vibe」からしていきなりハートを鷲掴み。
ちなみにタイトルの1123は彼の誕生日だそう。


2019年9月9日月曜日

60年後



【今日の一枚】



Salami Rose Joe Louis - Zdenka 2080 [Brainfeeder 2019]

Lindsay Olsenによるソロ・プロジェクトSalami Rose Joe Louisの新作は今と時めくBrainfeederレーベルより。
40分の収録時間に22もの楽曲が詰め込まれている。
オールド・ジャズのエッセンスとエレクトロニカの手法を融合させたSci-Fiラウンジ・ミュージック。
遊びゴコロ満載のサウンド・スタイルに加えコケティッシュな彼女のヴォーカルも魅力的。
それにしてもBrainfeederは懐が深いというか、米音楽シーンの梁山泊の様相を呈してきた印象。


2019年9月2日月曜日



【今日の一枚】



Florist - Emily Alone [Double Double Whammy 2019]

FloristはEmily Spragueが率いるフォーク・ユニットで今作が3rdアルバム。
モジュラー・シンセのマニアとしてアンビエントなソロ作もリリースしている彼女、今作はタイトル通りバンド名義だが実質的にはソロ・ワークとなっている模様。
ほぼアコギ弾き語りの作風から一時期のJulie Doironやタラ・ジェイン・オニイル、Elliot Smithあたりが想起されるも、サッド・コアの系譜とはまた違ったオリジナリティを感じる。
ブルックリンの片隅で奏でられる儚げな光を感じさせてくれるサウンド、なんとも味わい深い。