2011年7月29日金曜日

沈黙の向こう側



【今日の一枚】

Brooke Annibale - Silence Worth Breaking [Brooke Annibale 2011]



嫌味になる一歩手前の洗練。
グッド・サウンドにグッド・パフォーマンス、そしてグッド・メロディ。

2011年7月25日月曜日

茫然自失

【今日の一枚】



They Might Be Giants - Join Us [Rounder 2011]

このTシャツ、欲・し・い☆

【週末のゴルフ】

土曜のコンペは41・41=82。
前半8ホール目まで1オーバーで来ていたにも関わらず、最終ロングのセカンドをチョロ、3打目を池ポチャの挙句グリーンで4パット。
まだまだ修行が足りんのう。

2011年7月22日金曜日

女の園



【今日の一枚】



Devon Sproule - I Love You, Go Easy [Tin Angel 2011]

飾らない、どこまでも自然体の実力派。




【今日の一冊】



辛酸 なめ子 - 女子校育ち [ちくまプリマー新書]


 お嬢様度が高い女子校の生徒は、皆普通に恵まれていて生活レベルが似通っているようです。親も専業主婦で、子どもの頃から「良い旦那様を見つけるためには、良い学校に入って良い就職をしなさい」と言い聞かせていたりするのです。そのため、雙葉学園や白百合学園などのカトリック系お嬢様学校は進学実績がとても高く、その後も大企業に就職していたりするのに、せっかくの頭の良さを生かさずにわざわざ事務の仕事を選んで、高収入の男性を見つけたらさっさと結婚退職してしまう人もいるそうです。経済力の足りない男性と結婚して生活リズムを落としたくない人はパラサイトシングルのまま…。いっぽう、いつまでも働いている人は「いつも何時に寝ているの」「働いていて大変ね」と、哀れまれてしまうのです。学習院女子の卒業生が就職活動していたら、お嬢様育ちの母に「何で就職活動なんてするの?お金が欲しいの?」と問いつめられたとか。多くの学習院OGには「生活のために働く」という感覚はないようです。
 このように、女子高によって価値感や生活感が違うので、身分不相応な学校に通ってしまったら六年間劣等感まみれになってしまいます。しかしその六年間を耐え忍べば、卒業後、アッパークラスの人脈を作れたことのさまざまな恩恵にあずかることができます。友達の別荘に泊まったり、医者になった友人に体の不調を相談したり、トラブルに巻き込まれたら弁護士の友人に相談したり…。遠くの親戚よりも近くの同窓生、秘密結社並に頼りになる中高の友だちは一生の財産です。



娘よ、とりあえず共学狙いでいいんじゃないのか。

2011年7月19日火曜日

Late Summer

【今日の一枚】



Washed Out - Within and Without [Sub Pop 2011]

晩夏に聴くともっとハマりそう。

【今日の一本】



アンナと過ごした4日間 - Cztery noce z Anna [2008]

クスリ、効き過ぎなんとちゃう?

【今日の一冊】



佐野眞一 - 宮本常一が見た日本 [ちくま文庫]


 狭い道は突然だだっ広い広場に出た。そこが田口線のほぼ中間地点の三河海老駅の跡だということは、閉鎖されたタクシー事務所のすすけきった看板でわかった。人っ子ひとりいない廃駅跡にたたずんでいると、人間の営みのいとおしさとせつなさが、ふいに胸につきあげてきた。そして宮本は、人間の営みのいとおしさとせつなさを求めて日本列島のすみずみまで旅したのではないかと思った。


地球四周分も歩けんよね、フツー。

2011年7月14日木曜日

ヌレギヌ

【今日の一枚】



Yuck - Yuck [Fat Possum 2011]

なんだか胸が締め付けられる。




【今日の一本】



それでもボクはやってない - I Just Didn't Do It [2007]

バレるとクビなので女房や親が迎えに行って会社には報告せず、みたいなハナシも少なくないそうですが、冤罪泣き寝入り、なんてパターンも相当多そう。

2011年7月12日火曜日

Ура!

【今日の一枚】



Gillian Welch - The Harrow and The Harvest [Acony Records 2011]

15年前のデビュー作に衝撃を受けて以来、このヒトには一度もガッカリさせられたことがない。

【今日の一冊】



片野 次雄 - 李朝滅亡 [新潮文庫]


 そして、安重根が起立した。安重根は大きく息を吸いこむと、胸を張り、あらためて自分の信念とするところを堂々と開示した。その陳述はゆうに一時間を超えた。その間、安重根の姿勢は少しもくずれず、言葉も乱れず、その声も張りに満ちていた。
 安重根はいった。
「朝鮮人を一人殺せば十人、十人を殺せば百人、百人を殺せば千人の義兵が起つ。一回で達成できなければ百回、来年がだめならば百年後、子どもができなければその子の孫までたたかい、必ず祖国を独立させる…。大韓国民二千万の全員のいのちを絶たないかぎり、朝鮮の国土を奪うことはできない…。たった一人の朝鮮人が、国を救うこともある。それが朝鮮民族の血なのだ!…」



何と激烈な憂国の情だろうか。


【最近のゴルフ】

岡山でのコンペは42・43=85、その後地元で41・39=80。
パットが入らないのはパターの所為ではない。

2011年7月5日火曜日

Saudade

【今日の一枚】



Fink - Perfect Darkness [Ninja Tune Records 2011]

匂い立つような男の色気に思わずうっとりしてしまふ。

【週末のゴルフ】

群馬でのラウンドは38・41=78。
朝4時起きは流石にキツかったなー。

2011年7月1日金曜日

椿ヶ丘

【今日の一枚】



Idaho - You Were A Dick [IdahoMusic 2011]

6年間も一体ナニやってたんだよう。



【今週のゴルフ】

猛暑のなか千葉でのラウンドは43・38=81。
滝のような汗をかきました。

【今日の一冊】



橘 玲 - 貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する [講談社プラスアルファ文庫]


 何年か前の話だが、、ある二代目社長の話を聞く機会を得た。オーナー経営の地方の建設会社で、彼は従業員の福利厚生のためにサラリーマン法人化の導入を試みていた。希望する社員は雇用契約から業務委託契約に変更できるが、仕事内容も含めそれ以外の条件はこれまでと変わらず、法人化のメリットだけを享受できるという有利な提案だったが、なんど説明しても一人の応募者もなかったという。
 サラリーマンが独立を躊躇する最大の理由は、雇用の安定が失われるのを恐れるからだ。だが、家族経営の中小企業ではオーナーの意向がすべてで、労働基準法の条文が生活を守ってくれるわけではない。オーナーが待遇を変えないと約束し、隠れた人件費の顕在化と税・社会保障費の削減で収入が20%ちかく増えるなら悪い話ではないと思うのだが、それでもひとはまだ会社に属することを選ぶのだ。
 ひとは群れの中でしか生きられない動物だから、「どこにも属していない」というのは根源的な不安である。心理学者のエーリッヒ・フロムは、これを「自由からの逃走」と呼んだ。中世の封建的束縛から解放された近代人は自己責任で行動する自由な個人を生み出したが、私たちはそれがもたらす孤独や無力感に耐えられず自由から逃げ出し、国家や民族といった権威に依存して自己同一性(アイデンティティ)を確認しようとする。フロムはこれによってナチズムを説明したが、依存の対象が会社であっても同じことだ。
 近代社会は、「自由」に至高の価値を見出すことによって成立した。だが私たちは、実は心の底で自由を憎んでいる。社畜礼賛の風潮を見れば明らかなように、ひとはもともと自由になど生きたくないのである。



そんなものなのかも知れませんのう。