2018年11月26日月曜日

リヴとペップ



【今日の一枚】



Oh Pep! - I Wasn't Only Thinking About You [ATO Records 2018]

豪州メルボルンを拠点に活動するデュオのセカンド・アルバム。
正統派フォーキッシュ・オーケストラル・ポップといった趣のサウンドだが、メロディのパワフルさが突出している印象。
先行リリースされた↓の「What's The Deal With David?」も素晴らしいけど、個人的にはM8「Bleeding Hearts」がツボ。
疾走感溢れるマンドリンの響きがタマらん。


2018年11月19日月曜日

がの



【今日の一枚】



Chris Garneau - Yours [Creeper Crawler Publishing 2018]

現在はLAを拠点に活動するChris Garneauの5年振となる4thアルバム。
作品全体を覆うコンセプチュアルなムードは昨年の「Planetarium」なんかを連想させられた。
M2「Torpedo」が象徴的だが、彼の音楽の根本に流れるメランコリアはそのままに、シアトリカルで壮大なアレンジが施された楽曲に新機軸を感じる。
MVが今週UPされるとの事なので、↓の動画は差し替え予定(11月26日差替済)。

2018年11月12日月曜日

ビセイ



【今日の一枚】



Ellen Doty - Come Fall [ALMA Records 2018]

Ellen DotyはカナダのフィメイルSSWで、今作が2作目のアルバム。
元々バンド・アレンジで制作にとりかかっていたのが、或る夜スタジオに残っていたピアニストとドラマーだけで演奏したら理想のサウンドに仕上がった、という出来過ぎなエピソードは横に置いといたとしても確かにハマっている。
音楽のスタイルとしては非常にオーソドックスなジャジー・ポップだけど、編成をミニマルにする事で独特なアトマスフィアを醸成する事に成功している。
そもそも彼女自身のヴォーカルが魅力的だからこそ成立しているサウンドなのは間違いないのだけれど、ゲスト・ボーカルとして参加している二人の男性シンガーScott MacKay、Danny Vaconの美声にも驚かされた。


2018年11月8日木曜日

夜音



【今日の一枚】



Tunng - Songs You Make At Night [Full Time Hobby 2018]

オリジナル・メンバーがフルラインナップで再結集して制作されたTunngの復活作。
時代を牽引するような求心力を感じさせる事はないまでも、しみじみ味わえるグッド・ソングが並んでいる。
↓の「ABOP」などはどこかクリエイション期「Hippopotamomus」の頃のMomusを彷彿させるような楽曲で思わず頬が緩んでしまう。
そういやこんなのも出してたよなあ。


2018年11月5日月曜日

デンゲキ



【今日の一枚】



Georgia Anne Muldrow - Overload [Brainfeeder 2018]

2006年のデビュー・アルバム以来数々の作品をリリースしてきたLAのフィメイル・シンガーGeorgia Anne Muldrowの3年振りのオリジナル・アルバムはBrainfeederレーベルへの電撃移籍第一弾となった。
Robert GlasperKendrick LamarMos DefErykah Baduといった錚々たる面々から賞賛を集めコラボを果たしてきた彼女、レーベル主宰者のFlying Lotus自らがエクゼクティプ・プロデューサーを務めた今作においてその才能を遺憾なく発揮している印象。
シングル・カットされているM3「Overload」やM6「Aerosol」も素晴らしいけど、M2「Play It Up」やM7「Vital Transformation」にも強く感銘を受けた。
それにしてもこのアートワークは去年のThundercatの「Drunk」に勝るとも劣らないインパクト。