2019年4月30日火曜日

三枚目



【今日の一枚】



American Football - American Football(LP3) [Polyvinyl Records 2019]

2016年のセカンド・アルバムが17年振りだったので、それに比べるとかなり短いインターバルでリリースされたAmerican Footballの3rdアルバム。
毎度の事ながらアルバム名がバンド名なので「LP3」という扱い。
今回は3人の女性アーティストがゲストに迎えられておるのだけれどSlowdiveRachel GoswellもさることながらLand of TalkElizabeth Powellの名前に感激しまくり。
ただ、楽曲単位でいうと言うとM3「Uncomfortably Numb」のParamoreHayley Williamsの客演ぶりがベスト・パフォーマンスか。
今年のフジ・ロックで来日予定なんだそうで。


2019年4月22日月曜日

リボンズ



【今日の一枚】



Bibio - Ribbons [Warp 2019]

去年出た「Phantom Brickworks」がアンビエント作だったので次はとびっきりPOPなの出して欲しいなーと期待していたトコロでリリースされたBibioことスティーヴン・ウィルキンソンの新作アルバム。
今回はアイリッシュ・トラッドの影響色濃いフォーキッシュなスタイルの作品に仕上がっている。
先行リリースされた↓の「Curls」の匂い立つようなメロディが印象的だが、インスト作のM14「Valley Wulf」も味わい深いし、ソウル・ファンク調のM3「Before」やM12「Old Graffiti」もイイ感じ。
やはり一筋縄ではいかないアーティストだと再認識。



2019年4月15日月曜日

バイナリ



【今日の一枚】



KARYYN - The Quanta Series [Mute 2019]

シリアにルーツを持つアーティストKARYYNのデビュー・アルバム。
MUTEレーベルよりリリースされた今作は7年の歳月をかけて制作されたものだそう。
冒頭の「Ever」のインパクトが強烈で一気に引き込まれてしまうが、作品全体としては彼女のヴォーカルを前面に打ち出しつつもダウナーで内省的なアンビエント・ドローン調の楽曲が主体となっている。
テクノロジーを駆使しつつも魂がむき出しになったかのような感触の音作りは実に興味深い。




2019年4月8日月曜日

やんややんや



【今日の一枚】



Nilüfer Yanya - Miss Universe [ATO 2019]

チェルシー出身のトルコ系英国人フィメイル・アーティストのデビュー作。
先行してリリースされていた3枚のシングルの評価はいずれも高かったようで、今回満を持してのアルバム・リリースとなった模様。
まずは爆音ギターとドスの効いた低音ヴォーカルが印象的なM2「In Your Head」に耳を奪われるが、個人的にはM9「Heat Rises」やM12「Safety Net」あたりの実にしなやかなソング・ライティングのセンスに彼女の才能の底知れなさみたいなものを感じさせられる。
アルバムの制作に携わったミュージシャンのなかにJoey Waronkerの名前を見つけて吃驚。

2019年4月1日月曜日

幕間



【今日の一枚】



Solange - When I Get Home [Columbia 2019]

今や押しも押されぬビッグ・ネームのソランジュ、3年振りの4thアルバム。
トータル40分弱の時間に19ものトラックが収録されているという異色の作品。
うち6曲がインタールードという形式をとっており、全ての楽曲がシームレスに繋がっているため、あたかも長尺のサウンド・コラージュ作品を聴いているかのような感覚になる。
音のディテイルに耳を傾けると、正統派のソウルR&Bの手法からそれほど逸脱しているわけではないにもかかわらず、強烈なオリジナリティを現出しているのは流石。
アップル・ミュージック限定で30分超の映像版を観る事が出来る模様。