2021年6月28日月曜日

いかにも










 

【今日の一枚】













Kings Of Convenience - Peace or Love [EMI 2021]

ノルウェーのキングス・オブ・コンビニエンス、12年振りの4thアルバム。

衝撃的なデビュー・アルバムが2001年という事は丁度20年前になる。

当時Turin BrakesBen & Jasonなんかと併せ愛聴していたのが懐かしい。

それにしても月日が流れたのを全く感じさせないというか、逆に言えばそれくらいデビュー当時から音が完成されていたという事なのだろう。

リード・シングルのM2「Rocky Trail」などはイントロからして「いかにも!」な音で思わず頬元が緩んでしまう。

2ndアルバムで客演していたFeistが今作においても2曲でボーカルを披露している。

















2021年6月21日月曜日

熟慮











【今日の一枚】













Loraine James - Reflection [Hyperdub 2021]

ノース・ロンドンを拠点に活動するLoraine Jamesの2年振りのセカンド・アルバム。

前作に引き続きHyperdubレーベルよりリリースされLAのビート・メイカーBathsをはじめ多彩なゲストが参加。

非常に先鋭的なエレクトロ・ミュージックが繰り広げられているが、カラフルでポップなフィーリングが全編を覆っている。

Eden Samaraをゲスト・ヴォーカルに迎えたM10「Running Like That」はメジャー・チャートを席捲してもおかしくないポテンシャルがあるように思えた。


2021年6月14日月曜日

おそれ










 


【今日の一枚】













Rostam - Changephobia [Matsor Projects 2021]

元Vampire Weekendの、というよりは売れっ子プロデューサーとして数々のアーティストの作品に携わり名を馳せているRostam Batmanglijの自身名義の2ndアルバム。

これが正に極上と言うべき仕上がりで彼のソングライター、サウンド・メイカーとしての比類なき才能と力量が遺憾なく発揮されている。

Henry Solomonのサックスを大々的にフィーチャーしているが、これが本当にハマっており、M6「Kinney」などは今作のハイライトのひとつと言えるだろう。

昨年快作をリリースしたNick Hakimも「Unfold You」の共作者として名を連ねている。







2021年6月7日月曜日

理由
















 【今日の一枚】













Lou Barlow - Reason to Live [Joyful Noise Recordings 2021]

Dinosaur Jr.の新作が出たばかりのタイミングでリリースされたLou Barlowの新作ソロ。

Joyful Noiseレーベルがコロナ前の2019年にローンチしたArtist Enablerというプラットフォームでちょこちょこ発表していた曲を取りまとめたという経緯らしい。

幾つかのトラックは90年代初頭の頃に録っていたカセットの曲を録り直したものだそう。

まあ言ってみれば只の中年オヤジの弾き語り作品なのだけれども、なんでこうもまで瑞瑞しく魅力的に聴こえるのだろうか。

SSWとしての彼の力量の底知れなさを痛感させられたように思う。