2017年4月24日月曜日

才人



【今日の一枚】



FKJ - French Kiwi Juice [Roche Musique 2017]

それにしても↓の動画を観るにつけ、こういうヒトをこそ真のマルチ・インストゥルメンタリストというんでしょうなあ。
仏レーベルRoche Musiqueを主宰するFKJによる自らの名前を冠したデビュー・アルバム。
フランス人とニュージーランド人の混血だから「フレンチ・キウイ・ジュース」なのだそう。
アンビエント~エレクトロ、Futureソウル・R&Bにファンク、ヒップ・ホップにゴスペル…とかナニを今更、なキーワードが次々と連想されるけど、とにかく素材とセンスが抜群としか言いようがない。
ホント才人だと思う。



2017年4月17日月曜日

ずっと



【今日の一枚】



Grandaddy - Last Place [30th Century Records 2017]

Grandaddyが11年振りの5thアルバムをリリース、と聞いて「まだ活動してたのか」と驚いたのと同時に2000年前後のEelsやSparklehorese、Trashmonkなんかと一緒に熱心に聴いていた頃の事を思い出して、なんとも懐かしい気持ちになった次第。
このブログの前身のHPを立ち上げたのもあの頃だったんではなかろうか。
今年はRideやSlowdiveの再結成後のニュー・アルバムなんかも予定されているけど、あの頃はまさかそんな事が現実になるなんて思ってもみなかったし、MBVが再結成してフジロックに来るかどうか賭けがあったら100%来ない、に賭けてたと思う。
まあそんな事をつらつら考えながら聴いたこのGrandaddyの新作は長いブランクが一体何だったんだ、と拍子抜けするくらいに変わってなくて、内容もさりげなく充実している。
毎年リリースして欲しい、とまでは言わんにしても、何年かに一枚は出していってほしいなあ。






2017年4月10日月曜日

ミスタータカハシ



【今日の1枚】



Teengirl Fantasy - 8AM [Planet Mu 2017]

Logan TakahashiとNicholas Weissの二人からなるユニットの5年振りの3rdアルバムは英レーベルPlanet Muより。
アンビエント・ミュージックの幻想とシューゲイザーの高揚感、テクノ~IDMの躍動感を併せ持つエレクトロニック・サウンド。
唯一のヴォーカル・トラックM9「Seeds」にはLe1fことKhalif Jonesをフィーチャー。
個人的ハイライトはM10「En Route」で、このトラックの持つハイパーなエナジーには聴き込む程に魅了されてしまう。


2017年4月3日月曜日

奇想天外



【今日の一枚】



Thundercat - Drunk [Brainfeeder 2017]

一度見たら二度と忘れ無さそうなアートワーク、紛れもなく今年のインパクト大賞でしょう。
元々はFlying Lotusの自宅の浴室で撮影する予定だったのがThundercatの体が大き過ぎてバスタブに入りきらず、急遽外のプールで撮る事にしたというのだから笑える。
肝心の音のほうはというと、これまで数々のビッグ・ネームとの共演で名高い彼のプレイヤビリティが随所で遺憾なく発揮されており、真面目にやってるのかフザけてるだけなのかワカらないようでいて、実は途轍もない馬鹿テクというのが実にイカす。
盟友Flying LotusをはじめとしてKendrick Lamar、Pharrell Williamsといった豪華ゲスト陣の客演も聴きどころだけど極めつけはMichael McDonaldとKenny Loggins!
こういう奇想天外な組み合わせで全く違和感を感じさせないあたり、彼の音楽の懐の広さみたいなものを痛感させられる。
今月末に予定されているというジャパン・ツアー、東京リキッドルーム公演は既にソールドアウトの模様。
人気者なんですなー。