2018年8月27日月曜日

与え過ぎ



【今日の一枚】



Conner Youngblood - Cheyenne [Counter Records 2018]

コナー・ヤングブラッドはテキサス州ダラス出身で現在はナッシュビルを拠点に活動する若きSSW。
複数のレーベルからのオファーを辞退して名門イェール大学に進学したという珍しい経歴の持ち主でそれだけ頭脳明晰でこのイケメンっぷりなのだから天は二物を与え過ぎというか何というか。
世界各地を旅しながら2年の時間をかけて制作され、満を持してリリースに漕ぎ着けた今回のデビュー・アルバム。
↓の「The Birds of Finland」なんぞは名曲としか言いようがない。


2018年8月20日月曜日

ブレ



【今日の一枚】



Jean-Michel Blais - Dans Ma Main [Arts & Crafts 2018]

モントリオールを拠点に活動するピアニスト、ジャンミッシェル・ブレのセカンド・アルバム。
リリースは前作に引き続きBroken Social SceneやHayden等が所属することで知られるカナダのレーベルArts & Craftsより。
ポスト・クラシカルというジャンルが確固たる地位を確立している現代においてピアノとエレクトロの融合というアプローチは取り立てて珍しいワケでもなんでもないが、ソング・ライティングのレベルが際立って高い印象。
捨て曲は一切無いが、なかでもタイトル・トラックの↓やM3「outsiders」、M9「a heartbeat away」なんかが印象的。


2018年8月17日金曜日

予感



【今日の一枚】



Gabe Gurnsey - Physical[Phantasy 2018]

ロンドンのFactory Floorのドラマーとして活動するGabe Gurnseyのソロ・デビュー・アルバム。
インテリジェント馬鹿テクノ・ポップの逸品だ。
滅茶苦茶クールなサウンド・プロダクションにどこはかとなく漂う馬鹿っぽさがタマらん。
ウタモノとしての完成度もかなり高く、かなりのビッグ・ネームに化けそうな予感。


2018年8月10日金曜日

可憐なカレン



【今日の一枚】



The Innocence Mission - Sun On The Square [Badman Recording Co. 2018]

元々Lancaster Catholic High Schoolの仲間で結成、バンド名を冠したデビュー・アルバムをリリースしたのが1989年に遡るので来年でデビュー30周年を迎えるThe Innocence Mission。
フル・アルバムと今作が丁度10作目に当たるワケだけど、全くと言っても良い程に瑞瑞しさが失われていないのは驚嘆に値すると言えるのでは。
正にエヴァーグリーンにしてタイムレス。
今年はNatalie Evansの登場にも衝撃を受けたけど、53歳にしてKaren Perisのそれこそ「可憐」極まりない歌声には凄味すら感じさせられてしまう。


2018年8月7日火曜日



【今日の一枚】



Jamie Isaac - (04:30) Idler [Marathon Artists 2018]

UKシーン、という言葉が特別な響きを失って久しいと思っていたのが、ここ数年で俄然勢いを取り戻してきた印象がある。
なかでもサウス・ロンドン界隈が特に熱いようで次から次へと新たなる才能が出現していて、このJamie Isaacも間違いなくその一人として挙げられるシンガーだ。
今作はセカンド・アルバムにあたるようでリリースは倫敦の新興インディ・レーベルMarathon Artistsより。
チェット・ベイカーやジェイムス・ブレイクが引き合いに出されている事が多いようだが、決して誇張ではないクオリティ。
10月にはフル・バンドを従えての初来日公演も予定されている模様。