2018年1月24日水曜日

誰か



【今日の一枚】



Kalbells - Ten Flowers [NNA Tapes 2017]

Ryan Powerの最新作「They Sell Doomsday」は紛れもなく昨年のハイライトのひとつに挙げられると確信しているのだけれど、同じNNA Tapesからリリースされていた今作にも驚かされた。
ブルックリンのRubblebucketなるバンドのフロント・ウーマンKalmia Traverによるソロ・プロジェクトのデビュー・アルバムだそうで、Ryan Powerも制作に携わっているのだとか。
音の表層だけ捉えるとアナログ・シンセが印象的なStereolab風のストレンジ・ポップ、という事になるのだろうけど、サウンドの源流に流れる思想が根本的に異なっているように思える。
Ryanと一緒に来日してくれたら是非観に行きたい、というか誰か呼んでくれんかな。


2018年1月18日木曜日

LetMeKnow



【今日の一枚】



Kelela - Take Me Apart [Warp 2017]

数々の大物アーティストの賛辞や賞賛を受けるなかリリースされたエチオピア系アメリカ人フィメイル・シンガーの待望のデビュー・アルバム。
もっと先鋭的な音を想像していたのが実際に聴いてみると思いのほかオーセンティックなスタイルで良い意味で期待を裏切られた印象。
1stアルバムにして世界観が確立されている印象だが、まだまだ伸びしろがあるのでは。
楽曲単位ではM10「Blue Light」からM11「Onanon」の流れが際立っていると思えた。


2018年1月12日金曜日

キャッチー



【今日の一枚】



Bibio - Phantom Brickworks [Warp 2017]

前作「A Mineral Love」は間違いなく2016年のハイライトのひとつだったと思うけど、ポップ&スイートな路線から一転してアンビエント・ドローンな作風の新作を送り出してきた。
数年かけて録りためてきたサウンド・スケッチをまとめたアルバムなのだそう。
これはこれで悪くないし、冬のBGMにはうってつけのサウンドだと思えるけど、やっぱり次はまたとびっきりキャッチーなのを作ってほしいな。


2018年1月6日土曜日

おっとっと



【今日の一枚】



Otto A Totland - The Lost [Sonic Pieces 2017]

独レーベルSonic PiecesよりリリースされたノルウェーのOtto A Totlandのセカンド・アルバム。
前作同様Nils Frahm所有のDurton studioで制作・録音されたそう。
アンビエント・ドローン・ユニットDeaf Centerのメンバーとしての活動でも知られる彼だが、ソロとしてはクラシカルなピアノ・サウンドを身上としているようだ。
このうえなく優しく繊細なアップライト・ピアノの調べに心底癒されるし、そっと寄り添うような音楽に浸るうちにJapanの「Night Porter」に心奪われた当時の事を思い起こさせられたりした。
今月はNils Frahmの待望の新作もリリースされる模様。