初モノ

【今日の一枚】



James Blake - Assume Form [Polydor 2019]

今年初めて取り上げる2019年リリースの作品はJames Blakeの3年ぶりの4thアルバム。
一昨年二月の来日公演は本当に感動的だったけど、今作も期待を裏切らないクオリティ。
Moses Sumney、Travis Scottといった豪華客演陣でも話題を呼んでいるようで、カタルーニャの歌姫Rosalíaとデュエットを披露するM5「Barefoot In The Park」やAndré 3000の痛快なラップが冴え渡るM8「Where’s The Catch?」とかホント素晴らしい。
曲ごとに様々な表情を見せつつ、アルバムトータルの統一感も失われていない、聴き応え十分なウタモノ作品。

はてしなき

【今日の一枚】



Endless Melancholy - Fragments Of Scattered Whispers [Dronarivm 2018]

ウクライナ・キエフのOleksiy SakevychによるプロジェクトEndless Melancholyの6thアルバム。
アンビエント・ノイズに乗せて紡がれる柔らかなタッチのピアノの旋律が実に美しい。
リリースはロシアのDronarivmレーベルで、アートワークはBon Iverの作品にも携わっているというGregory Euclideの手によるものなのだとか。
前作のトキもそうだったけど動画は作っていないようなので↓のクリップは今作に先立ってリリースされた同郷のシンガーBILYKとのコラボ・シングル。

嗄

【今日の一枚】



Hop Along - Bark Your Head Off, Dog [Saddle Creek 2018]

フィラデルフィアのHop Along、素晴らしい内容だった前作に続く3rdアルバム。
Frances Quinlanのハスキー・キュートなヴォーカルは今作でも健在。
決して技巧派なワケではないにしてもシャウトするトキの独特な歪みがなんとも可憐で魅力的。
枯れエモなバンド・サウンドにも実にフィットしていると思う。
味のあるアートワークは彼女自身の手によるものなのだとか。

謹賀新年

【今日の一枚】



Eartheater - IRISIRI [Pan 2018]

2019年最初に取り上げる作品はNYクイーンズを拠点に活動するAlexandra Drewchinによるソロ・プロジェクトEartheaterの3rdアルバム。
昨年の年の瀬も押し迫った折にこの作品を知り、大きな衝撃を受けてブログにUPする前に「今年の十枚」に入れてしまった。
冒頭の「Peripheral」、M2「Inclined」にM4「Inkling」と粒揃いの楽曲が並ぶなかでも白眉はM11「C.L.I.T.」。
ボーナストラックとしての収録となった↓の「Claustra」の動画を見るにつけ、映像表現にも並々ならぬ拘りを感じさせられる。
リリースは伯林のPANレーベルより。