2018年12月28日金曜日

Selection 2018



01.Quiet Thunder - Dinosaur [Wonder Trail]
02.Torpedo - Chris Garneau [Yours]
03.Olafur Arnalds - undir [re:member]
04.Broken Theme - Kamaal Williams [The Return]
05.The Birds of Finland - Conner Youngblood [Cheyenne]
06.April - Rhian Sheehan [A Quiet Divide]
07.Through Broken Summer - Epic45 [Through Broken Summer]
08.a heartbeat away - Jean-Michel Blais [Dans ma main]
09.Eyes Over - Gabe Gurnsey [Physical]
10.Lately - Wet [Still Run]
11.Bleeding Hearts - Oh Pep! [I Wasn't Only Thinking About You]
12.Begin - Stray Theories [All That Was Lost]
13.Hard to Forget - Natalie Evans [Better at Night]
14.Pay No Mind - Beach House [7]
15.Free - Tune-Yards [I can feel you creep into my private life]
16.Dare You to Breathe - Tom Gallo [Tell Me the Ghost]
17.Something - Henry Green [Shift]
18.The World Is Not Yours (feat. Amber Ryann) - Arms and Sleepers [Find the Right Place]
19.Choices - Sam Gendel [4444]
20.Eartheater - C.L.I.T [Irisiri]
21.Variations - Submotion Orchestra [Kites]
22.Blood Knows - Rhye [Blood]
23.Smerz - Have Fun [Have Fun]
24.Records From Your Room - The Innocense Mission [Sun On The Square]

今年の十枚



In Tall Buildings - Akinetic [Western Vinyl]
Eartheater - IRISIRI [Pan]
Dinosaur - Wonder Trail [Edition Records]
Natalie Evans - Better At Night [Small Pond]
Gabe Gurnsey - Physical[Phantasy]
Olafur Arnalds - re:member [Mercury KX]
Rue Royale - In Parallel [Sinnbus]
Kristin Hersh - Possible Dust Clouds
George Fitzgerald - All That Must Be [Domino]
The Innocense Mission - Sun On The Square [Badman Recording]

2018年12月24日月曜日



【今日の一枚】



Louis Cole - Time [Brainfeeder 2018]

先日の来日公演は大層盛況だったというLouis Coleによる3rdアルバム。
昨年の「Drunk」でも2曲の制作に携わっていたが、今作は逆にThundercatが「Tunnels in The Air」で客演。
生ける伝説Brad Mehldauが「Real Life」でピアノをプレイ、とゲストも豪華絢爛。
どこまでもトボけた調子でありながらさりげなく驚異的なテクニック、というのも素晴らしい。
AORチックなテイストの音作りといい、ファルセットを多用した唱法といい、個人的にはSpookey Rubenを連想させられた。
それにしてもBrainfeeder、正に脂の乗った旬のレーベルですなあ。

2018年12月17日月曜日

トリロジィ



【今日の一枚】



Hammock - Universalis [Hammock Music 2018]

米国ナッシュビルのポスト・クラシカル・デュオの9thアルバム。
昨年リリースの「Mysterium」から連なる三部作の2作目にあたるそうだ。
いつも通りの質感・ディテイル、アレンジ、安定のサウンド・プロダクションで実に安心して聴ける。
ただ、どこか物足りない印象を抱かされたのも事実。
ふと気づくと聞き流してしまっているというか。
まあ毎作大当たりというワケにもいかんわなあ。


2018年12月7日金曜日

きのうの夜は



【今日の一枚】



Nao - Saturn [RCA 2018]

奇しくも昨日初の単独来日公演を果たした倫敦のR&Bシンガーの2年ぶりのセカンド・アルバム。
デビュー作にも相当に感銘を受けたけど、更なるヴァージョン・アップを遂げている印象。
歌唱力のあるシンガーはそれこそ掃いて捨てる程居るであろう新世代R&Bシーンにおいても、この個性溢れるハイトーン・ヴォイスは際立っているのではなかろうか。
絶好の機会を見逃してしまったのが悔やまれる。


2018年12月3日月曜日

ひしひし



【今日の一枚】



Julia Holter - Aviary [Domino 2018]

LAのジュリア・ホルターの3年振りとなる5thアルバムは90分近い大作となった。
様々な表情を見せる全15曲が収録されており、不思議な統一感を醸し出している。
先行リリースされた「I Shall Love 2」と対をなすラスト前の「I Shall Love 1」の壮大な展開に圧倒された。
アレンジにしても曲作りにしても束縛や制約から解放された状態で音楽に向き合っているのがひしひしと伝わってくる。


2018年11月26日月曜日

リヴとペップ



【今日の一枚】



Oh Pep! - I Wasn't Only Thinking About You [ATO Records 2018]

豪州メルボルンを拠点に活動するデュオのセカンド・アルバム。
正統派フォーキッシュ・オーケストラル・ポップといった趣のサウンドだが、メロディのパワフルさが突出している印象。
先行リリースされた↓の「What's The Deal With David?」も素晴らしいけど、個人的にはM8「Bleeding Hearts」がツボ。
疾走感溢れるマンドリンの響きがタマらん。


2018年11月19日月曜日

がの



【今日の一枚】



Chris Garneau - Yours [Creeper Crawler Publishing 2018]

現在はLAを拠点に活動するChris Garneauの5年振となる4thアルバム。
作品全体を覆うコンセプチュアルなムードは昨年の「Planetarium」なんかを連想させられた。
M2「Torpedo」が象徴的だが、彼の音楽の根本に流れるメランコリアはそのままに、シアトリカルで壮大なアレンジが施された楽曲に新機軸を感じる。
MVが今週UPされるとの事なので、↓の動画は差し替え予定(11月26日差替済)。

2018年11月12日月曜日

ビセイ



【今日の一枚】



Ellen Doty - Come Fall [ALMA Records 2018]

Ellen DotyはカナダのフィメイルSSWで、今作が2作目のアルバム。
元々バンド・アレンジで制作にとりかかっていたのが、或る夜スタジオに残っていたピアニストとドラマーだけで演奏したら理想のサウンドに仕上がった、という出来過ぎなエピソードは横に置いといたとしても確かにハマっている。
音楽のスタイルとしては非常にオーソドックスなジャジー・ポップだけど、編成をミニマルにする事で独特なアトマスフィアを醸成する事に成功している。
そもそも彼女自身のヴォーカルが魅力的だからこそ成立しているサウンドなのは間違いないのだけれど、ゲスト・ボーカルとして参加している二人の男性シンガーScott MacKay、Danny Vaconの美声にも驚かされた。


2018年11月8日木曜日

夜音



【今日の一枚】



Tunng - Songs You Make At Night [Full Time Hobby 2018]

オリジナル・メンバーがフルラインナップで再結集して制作されたTunngの復活作。
時代を牽引するような求心力を感じさせる事はないまでも、しみじみ味わえるグッド・ソングが並んでいる。
↓の「ABOP」などはどこかクリエイション期「Hippopotamomus」の頃のMomusを彷彿させるような楽曲で思わず頬が緩んでしまう。
そういやこんなのも出してたよなあ。


2018年11月5日月曜日

デンゲキ



【今日の一枚】



Georgia Anne Muldrow - Overload [Brainfeeder 2018]

2006年のデビュー・アルバム以来数々の作品をリリースしてきたLAのフィメイル・シンガーGeorgia Anne Muldrowの3年振りのオリジナル・アルバムはBrainfeederレーベルへの電撃移籍第一弾となった。
Robert GlasperKendrick LamarMos DefErykah Baduといった錚々たる面々から賞賛を集めコラボを果たしてきた彼女、レーベル主宰者のFlying Lotus自らがエクゼクティプ・プロデューサーを務めた今作においてその才能を遺憾なく発揮している印象。
シングル・カットされているM3「Overload」やM6「Aerosol」も素晴らしいけど、M2「Play It Up」やM7「Vital Transformation」にも強く感銘を受けた。
それにしてもこのアートワークは去年のThundercatの「Drunk」に勝るとも劣らないインパクト。


2018年10月29日月曜日

メオト



【今日の一枚】



Rue Royale - In Parallel [Sinnbus 2018]

UKノッティンガムを拠点に活動する夫婦デュオによる5年ぶりの4thアルバム。
マイナー・コードを基調にしたギター・アルペジオに二人のグッド・ハーモニーが乗っかるスタイルはそのままに、随所に尖ったサウンド・アレンジが施された野心作となっている。
取ってつけた感が全くしなくて、凄くスリリングで新鮮に聴こえるのは元々兼ね備えていた感性が数多のツアーを重ねる事で研ぎ澄まされていった事の証左なのでは。
昨年鮮烈なデビューを飾ったGordiとのコラボレーションでも知られるSean Careyが共同プロデューサーとして名を連ねている。



2018年10月22日月曜日

弦奏



【今日の一枚】



Rhian Sheehan - A Quiet Divide [Loop 2018]

ニュージーランドのウェリントンを拠点に活動するアーティストRhian Sheehanの5年振りのニュー・アルバム。
ポスト・クラシカル、アンビエントそしてポスト・ロックといったジャンルを抱合したドラマティックかつダイナミックな作風は健在。
なんといってもストリングスのアレンジが絶妙でM2「The Absence of You」やM12「April」なんかには圧倒された。
M9「Atlas」で披露されるエレクトロなんかにはアプローチも興味深い。
随所に女声コーラスが取り入れられている以外は基本的にはヴォーカルレスの作品だが、M4「Soma Dreams」では何故か日本語のポエトリー・リーディングが採用されている。


2018年10月15日月曜日

お見それ致しました



【今日の一枚】



Kristin Hersh - Possible Dust Clouds [Fire Records 2018]

正直驚いた。
Trowing Musesは当時かなり熱心に聴いていたし、Kristin Hershのソロも追いかけてはいたものの、流石にここ最近はフォローしきれていなかった。
新譜が出るらしい、と知っても最初は食指を動かされなかったというか、ピクシーズやブリーダーズの復活作を鑑みても、そんなに期待出来ないだろうし、とりあえずダウンロードだけしとくか、みたいな。
ところが、である。
これが実に素晴らしいのだ。
1966年生まれだというから52歳になるクリスティンが、こんなにパワフルでラウドで勢いのあるギター・ロックを鳴らしてくれるとは。
ささくれだったポップネスは健在だし、クリスティンのヴォーカルも全くといって良い程衰えを感じさせない。
全盛期のTrowing Musesに比肩するクオリティと言っても良いと思う。




2018年10月9日火曜日

ちょうど



【今日の一枚】



epic45 - Through Broken Summer [Wayside and Woodland Recordings 2018]

英国出身のRob GloverとBen Holtonのユニットepic45による7年ぶりのニュー・マテリアルはフル・アルバムとしては丁度10作目の作品。
シューゲイザー、ポストロック、エレクロニカにフォークと彼等の音楽は様々な側面を持っているが、それらのエッセンスを抽出しつつ、見事に彼等独自の幽玄音世界に昇華させている事を痛感させてくれる仕上りとなっている。
楽曲単位ではM2「The Lanes Don't Change」やタイトル・トラックのM13「Through Broken Summer」あたりに特に強い感銘を受けた。
M6「Hillside '86」でJuly SkiesのAntony Hardingがゲスト参加している。


2018年10月2日火曜日

白鍵



【今日の一枚】



Zinovia Arvanitidi - Ivory [Kitchen Label. 2018]

シンガポールの KITCHEN. LABEL よりリリースされたギリシャ出身の作曲家によるデビュー・アルバム。
現在はフランスを拠点に活動しており、Hior Chronikとのデュオ、Pill-Ohとしても作品を発表している。
往年の欧州映画を見ているかのような退廃的な美を感じさせるモダン・クラシカル作品。
アートワークは仏人写真家Aëla Labbéによって手掛けられており、アルバムの世界観と呼応しているようで印象的。


2018年9月25日火曜日

能ある



【今日の一枚】



Dakota Suite, Dag Rosenqvist & Emanuele ErranteWhat Matters Most [Karaoke Kalk 2018]

昨年感動的な来日公演を披露してくれたDakota Suiteの新作アルバムはスウェーデンのJasper TXことDag Rosenqvist、そして2011年にも共同作品をリリースしているイタリア人Emanuele Erranteとのコラボ作となった。
共に来日したピアニストQuentin SirJacqもヴィブラフォンとシンセで参加しており、毎作美しいカバーアートを手掛ける奥様のJohanna Hoosonもクラリネットでゲストに名を連ねている模様。
それにしてもスロウコア全盛期からそれなりの時間が経過しているワケだけれど、Chris Hoosonはその当時のテンションを維持し続けて活動している数少ないアーティストの一人と言えるだろう。
去年の東京公演の演奏中に突然ステージ上に横たわって動かなくなった時には面食らったけど、まあ才能ある変人なんでしょうな。


2018年9月18日火曜日

高み



【今日の一枚】



Olafur Arnalds - re:member [Mercury KX 2018]

アイスランドのOlafur Arnaldsの新作は彼の音楽が更なる高みに達した事を堂々と証明する作品となった。
Stratusという二台の自動演奏ピアノを制御するソフトを駆使して制作された今作、2018年のポスト・クラシカルを代表するアルバムだと思える。
珠玉の楽曲が並ぶなかでも白眉はM10「undir」。
流麗なストリングス、リズム・トラック、ピアノの旋律、どれを取っても完璧だ。
アルバムのデザインに使用されている模様はStratusのアルゴリズムに基づいて生成されたものなのだとか。


2018年9月10日月曜日

数々



【今日の一枚】



HeliosVeriditas [Ghostly International 2018]

数々のプロジェクトで作品をリリースするKeith Kenniff、今年前半にGoldmundとして「Occasus」を発表したのに続いて Helios 名義でアンビエント・アルバムを完成させた。
正直なトコロ、ポスト・クラシカルのGoldmundのほうが期待度は高かったのだけれど、作品のクオリティはこちらのほうが高かった。
ビートを排した、たゆたうような流麗アンビエントの世界に魅了される。
今作は自身が主宰するレーベルUnseenのみならず、Tycho等の所属するGhostly Internationalより発売。
それにしても精力的な活動ぶりが続いていて頼もしい限りなKeith君、嫁ハンとのユニットMint Julepも来年あたりアルバム出すのかなあ。


2018年9月3日月曜日

圧巻



【今日の一枚】



Kamaal Williams - The Return [BlackFocus Records 2018]

Yussef Kamaalとして活動でも名高いHenry WuことKamaal Williamsのソロ・デビュー・アルバム。
活況を呈する昨今のロンドンの新世代ジャズ・シーンにおいて紛れもなく重要人物の一人と目される鍵盤奏者だ。
緊迫感溢れるスリリングなサウンドが全編に展開されていて本当に隙のない印象の作品。
ブロークン・ビートなM2「Broken Theme」やMansur Brownの超絶ギター・プレイをフィーチャーしたM9「LDN Shuffle」あたりはそれこそ圧巻のプレイだ。
リリースは自身が主宰するレーベルBlackFocus Recordsより。


2018年8月27日月曜日

与え過ぎ



【今日の一枚】



Conner Youngblood - Cheyenne [Counter Records 2018]

コナー・ヤングブラッドはテキサス州ダラス出身で現在はナッシュビルを拠点に活動する若きSSW。
複数のレーベルからのオファーを辞退して名門イェール大学に進学したという珍しい経歴の持ち主でそれだけ頭脳明晰でこのイケメンっぷりなのだから天は二物を与え過ぎというか何というか。
世界各地を旅しながら2年の時間をかけて制作され、満を持してリリースに漕ぎ着けた今回のデビュー・アルバム。
↓の「The Birds of Finland」なんぞは名曲としか言いようがない。


2018年8月20日月曜日

ブレ



【今日の一枚】



Jean-Michel Blais - Dans Ma Main [Arts & Crafts 2018]

モントリオールを拠点に活動するピアニスト、ジャンミッシェル・ブレのセカンド・アルバム。
リリースは前作に引き続きBroken Social SceneやHayden等が所属することで知られるカナダのレーベルArts & Craftsより。
ポスト・クラシカルというジャンルが確固たる地位を確立している現代においてピアノとエレクトロの融合というアプローチは取り立てて珍しいワケでもなんでもないが、ソング・ライティングのレベルが際立って高い印象。
捨て曲は一切無いが、なかでもタイトル・トラックの↓やM3「outsiders」、M9「a heartbeat away」なんかが印象的。


2018年8月17日金曜日

予感



【今日の一枚】



Gabe Gurnsey - Physical[Phantasy 2018]

ロンドンのFactory Floorのドラマーとして活動するGabe Gurnseyのソロ・デビュー・アルバム。
インテリジェント馬鹿テクノ・ポップの逸品だ。
滅茶苦茶クールなサウンド・プロダクションにどこはかとなく漂う馬鹿っぽさがタマらん。
ウタモノとしての完成度もかなり高く、かなりのビッグ・ネームに化けそうな予感。


2018年8月10日金曜日

可憐なカレン



【今日の一枚】



The Innocence Mission - Sun On The Square [Badman Recording Co. 2018]

元々Lancaster Catholic High Schoolの仲間で結成、バンド名を冠したデビュー・アルバムをリリースしたのが1989年に遡るので来年でデビュー30周年を迎えるThe Innocence Mission。
フル・アルバムと今作が丁度10作目に当たるワケだけど、全くと言っても良い程に瑞瑞しさが失われていないのは驚嘆に値すると言えるのでは。
正にエヴァーグリーンにしてタイムレス。
今年はNatalie Evansの登場にも衝撃を受けたけど、53歳にしてKaren Perisのそれこそ「可憐」極まりない歌声には凄味すら感じさせられてしまう。


2018年8月7日火曜日



【今日の一枚】



Jamie Isaac - (04:30) Idler [Marathon Artists 2018]

UKシーン、という言葉が特別な響きを失って久しいと思っていたのが、ここ数年で俄然勢いを取り戻してきた印象がある。
なかでもサウス・ロンドン界隈が特に熱いようで次から次へと新たなる才能が出現していて、このJamie Isaacも間違いなくその一人として挙げられるシンガーだ。
今作はセカンド・アルバムにあたるようでリリースは倫敦の新興インディ・レーベルMarathon Artistsより。
チェット・ベイカーやジェイムス・ブレイクが引き合いに出されている事が多いようだが、決して誇張ではないクオリティ。
10月にはフル・バンドを従えての初来日公演も予定されている模様。


2018年7月30日月曜日

雷鳴



【今日の一枚】



Dinosaur - Wonder Trail [Edition Records 2018]

DinosaurはトランペッターLaura Jurdが率いるジャズ・カルテットで、今作がセカンド・アルバムにあたるそうだ。
2年前の「Together, As One」で華々しいデビューを飾り欧州のみならず世界各地のジャズ・フェスティバルに出演し高い評価を得た模様。
シンセ・ポップmeetsジャズ、という形容をされていることが多いようで確かにそういう側面も強いが、とにかく半端ない「自由」を感じさせてくれる音楽。
メンバーの飄々とした佇まいも好印象。


2018年7月23日月曜日



【今日の一枚】



Wet - Still Run [Columbia 2018]

デビュー・アルバム「Don’t You」の衝撃から2年、ブルックリンのインディーR&BバンドWetのセカンド・アルバムがリリースされた。
現在はColumbiaへ移籍しているので正確には「インディー」ではなく押しも押されぬメジャー・バンドとなっているワケだけど、ありがちなハナシで幾つか目を通す限り所謂音楽系有力サイトの評価は概ね低い印象。
本格派R&Bには程遠いし、メジャーに移籍したとはいえインディー臭が強く中途半端、みたいな書かれ方をされたりもしていたが個人的にはかなりイケてると思う。
所謂セカンド・アルバムのジンクスを軽々と乗り越えた佳作ではなかろうか。
シングル・カットされた「There’s a Reason」や「Softens」も素晴らしいけど、最新シングルM4「Lately」が特に秀逸。
来日したら是非観たい。