2014年7月28日月曜日

金箔の女



【今日の一枚】



Joan As Police Woman - The Classic [PIAS 2014]

一体何処に向かっていこうとしているのか心配になってしまいそうなアートワークのJoan As Police Womanのニュー・マテリアル。
クラシカルなソウル、R&Bの彼女流の解釈を音にした作品なのだそう。
異形のブルー・アイド・ソウルとでもいうべき世界が展開されてい面白いのだけど、個人的にはM5「Get Direct」の静謐なリズム・トラックをバックにかみしめるように歌う彼女のヴォーカルに心打たれた。
先月初来日を果たしていたんですな。

2014年7月23日水曜日

燻銀



【今日の一枚】



Joe Henry - Invisible Hour [Work Song 2014]

正にいぶし銀の貫禄。
大物プロデューサーとして比類無き実績を築いてきたジョー・ヘンリーの2年振り、13作目のソロ・アルバム。
アメリカン・ルーツ・ミュージックを下敷きとしたゆったりとした曲調のトラックが並ぶが、その空気はこのうえなく濃密だ。
2年前にともに来日したLisa Hanniganがデュエットで花を添えており、息子のLevon Henryもクラリネット、サックスでレコーディングに参加している。

2014年7月16日水曜日

ハイジとベリンダ



【今日の一枚】



O'Hooley and Tidow - The Hum [No Masters 2014]

英国ヨークシャーのフォーク・デュオによる3枚目の作品。
片割れはRachel Unthank and the Wintersetの元メンバーなんだとか。
アイリッシュ・トラッドをベースにした硬派かつ独創的なフォーク・ミュージック。
突出したトラックは無いながらもアルバム全体の統一感は素晴らしい。

2014年7月9日水曜日

Big Name



【今日の一枚】



Sia - 1000 Forms Of Fear [RCA 2014]

このヒトが10年前にリリースした「Colour the Small One」というアルバムがスキで、なかでも特に「Breathe Me」というトラックは本当に愛聴したものですが、その後聴いたアルバムはいまひとつピンと来ず、特にフォローしていなかったのですが、実はこのヒトって名だたる大物アーティストに楽曲してヒットさせてきた売れっ子ソングライターだったのですね。
wikiに記載されているミュージシャンのラインナップを見てるだけでゲップが出てきそうですww


2014年7月2日水曜日

ゆらぎ



【今日の一枚】



Sean Nicholas Savage - Bermuda Waterfall [Arbutus Records 2014]

モントリオールの個性派アーティストのニュー・マテリアル。
ぱっと聴くぶんにはブルー・アイド・ソウル、AOR、80年代エレポップあたりの影響を感じさせるが、どこまで本気でやってるのかワカらないような、チープなサウンド・プロダクションと線が細くてヨレヨレのヴォーカルがかなり個性的で中毒性の高い音。
まあこういうのを才能ある変態というべきなんでしょうな。
M4「Heartless」なんぞはなかなかの名曲だと思うし、ラスト・トラックの「Some Things Never Die」の横揺れなノリも実にクセになる。