まー今に始まった事じゃないにしても、今回のアートワークも凄まじいセンス。
それに比べると音のほうは小奇麗にまとめてきたな、なんて思いつつ聴き進めていくうちに、ぐいぐい惹きこまれてしまった。
それこそハイパー・エレポップ速射砲連発状態なサウンドに圧倒されまくり。
「SCREAM」や「Kill V. Maim」みたいなエクストリーム&アッパーなトラックに耳を奪われるし、シングル・カットされた「Flesh without Blood」や「REALiTi」、そしてアルバムのラストを飾る「Butterfly」なんかのポップ・ソングとしての完成度は半端ないように思える。
それにしてもこのジャケット…。
ジョアンナ・ニューサム、5年振りとなる4thアルバム。
私生活ではコメディアンAndy Sambergと結婚、ポール・トーマス・アンダーソンの映画に出演&ナレーターを務めたり、といろいろ話題には事欠かなかったようで、↓の先行シングルのPVもポール・トーマス・アンダーソンが監督しているのだとか。
前作「Have One On Me」が3枚組の大作だった事を思うと、今作は11曲50分余りという通常仕様ではあるものの、実に丁寧に創りこまれた印象のサウンドには貫禄すら感じるし、本当に重厚感に満ちた仕上がりとなっている。
デビュー・アルバムの時点で既にアーティストとして完成していたと言っても大袈裟ではないと思うが、十年を超える活動を経て円熟期を迎えている印象。