2020年8月3日月曜日

無関心



【今日の一枚】



Fiona Apple - Fetch the Bolt Cutters [Epic 2020]

今年の4月に突如リリースされたフィオナ・アップルの8年ぶりの5thアルバム。
17歳での衝撃のデビューからかれこれ25年近く、寡作で知られる彼女だが、シーンから熱狂的な支持を受ける結果となった。
辛口で知られるレビュー・サイトが10点満点をつけた、とか各サイトの今年上半期のベスト・アルバムに軒並み選出、とかいうエピソードに枚挙に暇がない程だ。
しかし決してとっつき易い音とは言えないと思うし、ここまで手放しで絶賛されているのは少々違和感も。
ストイックなサウンド・アレンジやレアな感情を剥き出しにしたヴォーカル・スタイルはNirvanaの「In Utero」や彼女が敬愛してやまないというJohn Lennonの「ジョンの魂」なんかを想起させられたりもした。
メジャー所属のアーティストには珍しく、PVは一切制作しておらず、プロモーションやセールスには一切関心がないのだろうと想像されるけど、それでこの反響というのは何だか皮肉な感じもしてしまう。