2020年9月7日月曜日

大文字

【今日の一枚】
Nick Hakim - WILL THIS MAKE ME GOOD [ATO Records 2020] ワシントンDC出身で現在はブルックリンを拠点に活動するSSWにしてマルチ・インストゥルメンタリストの2ndアルバム。 一言で表現するとしたらサイケデリックR&Bといったトコロだけど、なんとも一筋縄ではいかないサウンド・メイキング。 チェット・ベイカーなんかが引き合いに出されるというウィスパリング・ヴォイスも突如絶叫に変わったり、と目まぐるしい。 ヴォイス・エフェクトやリバーブを深めにかけたサウンド・プロダクションには相当拘りを持っているようだ。 チリとペルー出身のの両親に育てられたたおかげか、南米フォークローレにも多大に影響を受けているようでM6「ALL THESE INSTRUMENTS」なんかが顕著にそれを感じ取れる。 変幻自在なリズム・ワークも彼の音楽を特徴付けているけれど、なかでもヘヴィでドープなM7「DRUM THING」に大いに感銘を受けた。 ちなみに彼はボストンのバークリー音楽大学の出身で未だに奨学金の返済を続けているそう。