【今日の一枚】
Balmorhea - The Wind [Deutsche Grammophon 2021]
ポスト・クラシカルというものを強烈に意識させられた作品と言うのは幾つかあるけれども、このテキサスのバルモレイの2008年の作品「Rivers Arms」などは正にそのうちの一枚に挙げられる。
その後もコンスタントにとは言えないまでも数年に一度Western Vinylよりアルバムを発表してきた彼等、今作はドイツ・グラモフォンへの移籍第一弾となった。
パイプ・オルガンやピアノ、ストリングスにアコースティク・ギター、ポエトリー・リーディングに女声コーラスとひとつひとつの音が実に丁寧に作りこまれており、本当に美しい。
長く愛聴していけそうな予感がする佳作だと思う。