2021年8月30日月曜日

黄色








 

【今日の一枚】













Emma-Jean Thackray - Yellow [Movementt 2011]

ヨークシャー出身で現在はロンドンを拠点に活動するマルチ・インストメンタリスト、プロデューサーのデビュー・アルバム。

ヨークシャーはブラスバンドが盛んな土地だそうで彼女もコルネット奏者としてブラスバンドに参加していた模様。

しかしアートワークなんかを見るにつけヤバそうな雰囲気がひしひし感じられ、超難解なスピリチュアル・ジャズみたいなのが延々と展開されていたらついていけんかもな、なんて想像しつつ聴き始めてみるとこれがまた拍子抜けするくらい「聴きやすい音楽」。

シリアスな楽曲も含めアルバム全体を覆うオープンでポジティブなフィーリングが実に素晴らしい。

本人も「ジャズ・ノット・ジャズ」みたいな考え方の持ち主らしく、(特に70年代を中心とした)ブラック・ミュージック全般を俯瞰したかのような音だと思う。

あとヴォーカルは何人かのゲストを迎えているのかな、なんて思っていたら、実は殆ど彼女自身が歌っていると知って驚かされた。