【今日の一枚】
Andrew Bird - Inside Problems [Loma Vista 2022]
シカゴのSSWでマルチインストゥルメンタリストのAndrew Birdによる2年振りのニュー・アルバム。
多彩な活動ぶりで知られる彼、純粋なソロ名義の作品としても13作目の作品。
これまでAni DifrancoのRighteous Babe RecordsやFat Possum Records等から作品をリリースしてきたが、ここ数作はLoma Vistaに定着している。
今回の作品は4人編成のバンドによるライブ・レコーディングの手法が採用されており、その音源にMadison Cunninghamによるバッキング・ヴォーカルがオーバーダブされいる模様。
プロデュースはRyan AdamsやJenny Lewisの作品も手掛けた事で知られるMike Violaが担当、ギタリストとしても作品に参加している。
とてもリラックスしたムードのサウンドでありながらも決して弛緩する事はなく、アルバム全体を覆う程良いテンションが聴いていてとても心地良い。
これまでAndrew Birdは2017年と2020年の2回にわたって作品がグラミー賞にノミネートされており、メディアの露出も少なくないようだが、本国と日本の知名度の差が激しいアーティストの一人と言えるのでは。