2022年7月11日月曜日

乱雑












 

【今日の一枚】












Samm Henshaw - Untidy Soul [Dorm Seven 2022]

関根勤が「もし生まれ変われるとしたら?」という問いにスティーヴィー・ワンダーと答えた、というエピソードがとても好きなのだけど、このSamm Henshawも「こんな歌声に生まれ変わりたい」と多くの人に思わせる天賦の才能の持ち主ではないだろうか。

南倫敦の牧師の子として生まれ、15歳の頃には作曲を始め2015年にメジャーのColumbiaレーベルからEPをリリースして大きな話題を呼んだ彼がその後紆余曲折を経てやっとリリースに漕ぎ着けたデビュー・アルバム。

のっけから「Still No Album」なんて自虐的なIntroを持ってくるセンスも愉しいが、7年待たせただけある充実作だ。

HipHopの影響も少なからず感じさせつつも、基本的には往年のR&B全盛期を彷彿させるオーセンティックなソウル・ミュージック。

先行シングルとなったM3「Grow」やM15「Still Broke」も素晴らしいが個人的には郷愁を誘われるM12「East Detroit」がツボ。

9月には再々延期となっている来日公演(ソールドアウト)が控えているようだけど、追加公演やってくれんかなあ。