2022年10月24日月曜日

ここに

















【今週の一枚】















サンフランシスコ生まれでオレゴン州ポートランドを拠点に活動するフィメイル・ギタリストのソロ名義としては6枚目のアルバム。
Sharon Van Ettenの'14年作「Are We There?」へのゲスト参加やTara Jane O'neilとのコラボレーションでも知られ、近年もDirty ThreeのドラマーJim Whiteとのコラボ作やギタリストWilliam Tylerとのデュオ作を発表している。
彼女の作品は数々の映像作品のサウンドトラックにもフィーチャーされており、本当に幅広い活動振りと言えるだろう。
アメリカン・ゴシック、ネオ・トラディショナル・フォーク、エレクトリック・カントリー・ブルース等々、彼女の音楽は多様な影響下に生み出されたものだが、とっつきにくさとは無縁で非常に親しみやすいものだと言えると思う。
冒頭を飾る「In Dark Water」のアルペジオとスライド・ ギターのサウンドには痺れさせられたし、締めの「Beat the Drum Slowly」も実に味わい深いが、個人的にはM6「The Crack Where the Light Gets In」がハイライト。
陳腐な言い方だが聴くたび希望と勇気を与えてくれるようなトラックだと思えた。
1970年生まれという事で同い年でもあり、これからも末永い活躍を期待したい。