【今週の一枚】
MJ Lenderman - Manning Fireworks [Anti- 2024]
ノース・カロライナのインディー・ロック・バンドのギタリストとしても活躍しているMJ Lendermanの4作目のソロ・アルバム。
今作がAnti-レーベルへの移籍第一弾となった。
Z世代のニール・ヤングという異名を持つ彼だが、正に言いえて妙ではないだろうか。
弛緩しているようで芯の通ったアメリカーナ・サウンドは実に中毒性が高いと言えるだろう。
レコーディングはツアーの合間をぬってアシュビルのスタジオDrop of Sunで行われ、彼自身と友人のAlex Farrarがプロデュースを手掛けている.
先行シングルとなった「She's Leaving You」や「Joker Lips」をはじめ佳曲揃いのほんさくにあって圧巻はラスト・トラックの「Bark at the Moon」で何の変哲もない朴訥なフォーク・ロックから轟音アンビエント・ノイズに変貌していき10分に達する長尺作に仕上がっている。
影響を受けたギタリストにソニック・ユースのサーストン・ムーアとリー・ラナルドを挙げていたが、その片鱗が窺える楽曲のように思えた。