【今週の一枚】
Purity Ring - Purity Ring [The Fellowship 2025]
カナダのエレクトロニック・ポップ・デュオPurity Ringによる5年ぶりの4thアルバムはセル・タイトル作品となった。
コロナ禍の2022年にEP「Graves」を発表しているものの、多くのファンにとって待望の復活作だと言えるだろう。
今作はコンセプト・アルバムとなっており、架空のロール・プレイング・ゲームのサウンドトラックとして制作されており、「ゼルダの伝説」や「ファイナル・ファンタジー」などのゲームにインスパイアされているのだとか。
初期の頃からエレクトロ歌謡的なスタイルは一貫している彼等、今回のアルバムで完成の域に達したように感じられた。
Corin Roddickによるトラック・メイキングは全編にわたって冴え渡っているし、Megan Jamesによるヴォーカルはかつてないほどに魅力的だ。
オープニングの「Relict」からして掴みは最高過ぎるし、「Many Lives」「Part II」「Place of My Own」の怒涛のシングル3連発は圧巻の出来。
個人的にはM5「Red the Sunrise」やM12「Broken Well」といったトラックに深く感銘を受けた次第。
キャリア・ピークとなった今回の作品だが、これからの活動にも大いに期待したいトコロだ。