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【今日の一枚】
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Sarah McLachlan - Shine On [Verve 2014]
唐突ですが10年毎の一枚を挙げるとするならば個人的に00年代はAntony & the Johnsonsの「I Am a Bird Now」、80年代はSiouxsie & The Bansheesの「Peepshow」、70年代はLou Reedの「Berlin」、60年代はThe Doorsの「Light My Fire」であります。
で、90年代の一枚はこのヒトの3rdアルバム「Fumbling Towards Ecstasy」なんですが、続く4th「Surfacing」で違和感を感じ、2003年の「Afterglow」で完全に興味を失ってしまいました。
その間も映画の主題歌に取り上げられたり、バンクーバー・オリンピックのオープニングで歌ったり、と彼女は押しも押されぬ大物だったのは紛れもない事実ですが、ワタシにとってはセリーヌ・ディオンなんかと同列の存在になってしまっておりました。
で、今年になって古巣Nettwerkレーベルを離れVerveから移籍第一弾アルバムをリリースとの報に接し、あまり期待せずに聴いたところ、コレがなかなかの仕上がり。
もちろん全盛期の神がかったクオリティには及ぶべくもないですが、7曲目「Turn the Lights Down Low」なんぞは聴くたんびに涙目であります。
今作がこれまでのようにメジャーのフィールドで評価されるかどうかはワタクシにはワカりませんけれども、ワタシはコレ好きです。