2014年8月26日火曜日

艶と棘

【今日の一枚】



Spoon - They Want My Soul [Loma Vista 2014]

少々大袈裟な物言いになってしまうけど、このバンドやThe Nationalの音に触れると、ロック・バンドというフォーマットにまだまだ未来があるような気がする。
メロディの完成度は全曲アコースティックな弾き語りで歌われたとしても十分聴くに堪えるレベルだが、緻密なプロダクションのバンド・サウンドが彩りを添えて実にスリリングだ。
音の空間処理に時代性を感じるというか、独特な「ゆらぎ」みたいなものを感じる。
そしてなんといってもBritt Danielのヴォーカルが相変わらず艶と棘があって魅力的である。