2017年11月13日月曜日

モテモテ



【今日の一枚】



Moses Sumney - Aromanticism [Jagjaguwar 2017]

ネットにアップした音源がきっかけとなってレーベル契約に繋がるというのは昨今珍しくないワケだけれど、このMoses SumneyもJames Blakeの「Lindisfarne」の多重録音バージョンで注目を集めたそう。
Sufjan Stevensと共演したりSolangeの作品にバック・コーラスに抜擢されたり、と大層なモテっぷりな彼、その破格の才能をこのJagjaguwarレーベルからのデビュー作で存分に発揮している印象。
荘厳な響きの「Man On The Moon (Reprise)」からオールド・ジャズを彷彿させる「Don’t Bother Calling」へと続く冒頭の掴み2曲も申し分ないし、ラストのリリカルなギター・アルペジオで紡がれる「Self-Help Tape」も素晴らしいが、なんといってもアルバムのハイライトは今をときめくThudercatが客演した「Quarrel」から「Lonely World」への流れ。
正にクロスオーバーの体現者というべき存在なのではなかろうか。