【今日の一枚】
Christian Lee Hutson – Quitters [Anti- Records 2022]
LAのSSWによる4thアルバム。
Anti- Recordsレーベル移籍作となった3rd「Beginners」に引き続き同レーベルからのリリース。
Phoebe Bridgersとは2018年以来交流が深く、数々のプロジェクトで共作・共演しており、バンドのギタリストとして来日もしている。
前作のプロデュースはPhoebeが手掛けたが、今作では彼女とConor Oberstの共同プロデュースとなっており、本当に強い信頼関係に有ることが窺える。
派手さとは無縁ながらも丁寧に作りこまれたウェル・クラフテッドなインディー・フォーク・ミュージック、という趣のサウンド。
シングル・カットされたM3「Rubberneckers」やM11「Creature Feature」などビートの効いたポップ感あるトラックも良いアクセントとなっているが、M5「Age Difference」やM12「OCDemon」あたりの深みのあるメロディにじわじわ引き込まれてしまう。
ハナウタとは言わんまでもヴォーカルの線がチト細いかなとも感じたけど、聴き返すうちにこれはこれで彼の個性なんだな、と逆に愛着を感じたりして。