【今日の一枚】
Silvana Estrada - Marchita [Glassnote 2022]
メキシコのVeracruz州Coatepec出身のフィメイルSSWのデビュー・アルバム。
現在24歳という彼女はミュージシャンで弦楽器製作者の両親の元で音楽に囲まれた幼少期を過ごし、13歳でビリー・ホリデイのコンピレーションを聴いて大きな衝撃を受けた事がその後のキャリアに多大な影響を及ぼしたのだとか。
ベネズエラのクアトロと呼ばれる4弦楽器の弾き語りをベースに、ストイックと言えそうな程に抑制的なアレンジを施したサウンドは派手さとは無縁ながらも、実にエモーショナル。
この極力装飾を排する、というスタイルはかなり意図的に追及されたものらしい。
音楽性は違うが、Cowboy Junkiesの1988年のセカンド・アルバム「The Trinity Session」に感じた凄味と近しいものを感じた次第。
本作のリリースはアメリカのインディーレーベルGlassnoteで、Gustavo Guerreroがプロデューサーを務めた。
彼女は今月から来月にかけて行われるAndrew BirdとIron &WineのWヘッドライナー・ツアーのオープニング・アクトに抜擢されている模様。