【今日の一枚】
Cass McCombs - Heartmind [Anti 2022]
Cass McCombsの3年振りの新作は10枚目と言う節目となるアルバムとなった。
最初のアルバムが2003年のリリースなので、ほぼ2年に一枚に近いペースで作品を発表してきた事になるワケで、精力的な活動ぶりが伺える。
個性派ドラマーKassa Overallが客演したオープニング・トラックの「Music Is Blue」のラフでリラックスしたムードのガレージ・ロックっぷりに思わず頬が緩んでしまうが、続く「Karaoke」と「New Earth」の拍子抜けしてしまいそうな程に爽やかなギター・ポップには新鮮な驚きも感じた。
M4「Unproud Warrior」やM6「A Blue, Blue Band」は彼の真骨頂とも言うべきレイド・バック気味のカントリー・ロックで実に味わい深い。
ラストを飾るタイトル・トラックの「Heartmind」はエクスペリメンタルなアプローチで異彩を放っているが、心地良い余韻を残してくれる。