2022年11月7日月曜日

村正










 

【今週の一枚】













Mura Masa - Demon Time [Anchor Point Records 2022]

今年のフジロックで来日、ホワイト・ステージで大トリを務めた英国ガーンジー島出身のプロデューサーMura MasaことAlex Crossanによる2年ぶりの3rdアルバム。

パンク・ロック寄りのアプローチを見せた前作から、国際色豊かなダンス・ミュージックへの回帰を果たした作品に仕上がっている。

パンデミック期間中にかなり精神的に落ち込んだ時期があったらしく、8か月近く全く音楽が作れなかったそうだが、エクササイズを始めたりセラピーを受けたりして徐々に回復を果たした模様。

アルバム・タイトルのDemon Timeは英語のスラングで「夜間にパーティで羽目を外す」みたいな意味で使われるそうだが「何かに没頭する」というニュアンスもあるそうで、それをネガティブな意味でなく「楽しい事に没頭する =Have Fun」というコンセプトで作品作りが進められたそうだ。

多彩なゲスト陣が多数参加しているが、昨年4ADからアルバムを出したErika de Casierは自分の作品よりコッチのほうがハマってるのでは、なんて思わされたし、日本人ラッパーTohjiが参加したM3「Slomo」は今作のハイライトと言えると思う。

全12曲で収録時間30分と短めだが、内容は実に濃密。

アートワークはSEGAのキャラクターSonic the Hedgehogにインスパイヤされたものなのだとか。