【今週の一枚】
Bill Callahan - YTI⅃AƎЯ [Drag City 2022]
テキサス州オースティンの吟遊詩人Bill Callahanの新作アルバム。
コロナ禍をものともせず、という事はないのだろうけど、昨年もBonnie "Prince" Billyと共作アルバムをリリースしており、2019年から毎年作品を発表するという旺盛至極な活動振り。
2020年の「Gold Record」は40分足らずと比較的コンパクトな作品だったが、今作は曲数は12曲でありつつも収録時間が一時間超え、ヴァイナルは二枚組という大作となった。
毎度の事ながら内容は濃密そのもので、全くと言って良い程に中だるみを感じさせない。
地味渋アレンジのトラックが並んでいるものの、曲毎に様々な趣向が凝らされている。
若い頃から超低音ヴォイスが持ち味の彼、こうなってくると逆に年を取らない印象だ。
ベースにEmmett Kelly、ギターにMatt Kinsey、ドラムがJim White、鍵盤はSarah Ann Phillipsといった面々がバックを支えているが、その他にも多くのゲスト陣が参加。
タイトルはREALITYを逆さに表記したものだが、何か深い意味があるのだろうか。