2023年7月18日火曜日

いたみ

 










【今週の一枚】













Lloyd Cole - On Pain [Earmusic 2023]

Lloyd Cole and the Commotionsが最初のアルバム「Rattlesnakes」をリリースしたのは1984年の事なので、彼のミュージシャンとしてのキャリアは40年近くに及ぶ。

1990年にソロ転向後も安定した活動振りでLloyd Cole and the Negatives名義の作品を含め十数枚の作品を世に問うてきた。

かなりエレクトロ寄りの作風に転じた時期もあったり、息子との共作アルバムをリリースしたりもして、そろそろ隠居モードなのかな、なんて思ったりした事もあったけど、なんのなんの。

今作で聴く事の出来る彼の若々しくも艶っぽく深みのある色気をまとったヴォーカルの素晴らしい事といったら。

元々若いころから渋い声質の持ち主だったけど、こういう人に限って声が年を取らない典型のような気がする。

Aimee Mannなんかにも言えると思うけど、特にセールスを追求するワケでなく、ただ自分のやりたい音楽を自分のペースで作り続けているアティチュードは本当に素晴らしいと思える。

今作はChris Merrick Hughesがプロデューサーを務め、the Commotionsの創設メンバーBlair CowanとNeil Clarkが4曲の楽曲を共作している。