【今週の一枚】
ロンドンの電子音楽家Loraine Jamesによる5thアルバム。
2017年のデビュー以来Whatever The Weather名義の作品を含め6枚のフル・レングスを発表しており、実に制作意欲旺盛と言えるし、驚くことに一枚も「外し」ていない。
今作も全17曲、収録時間一時間強のボリュームだが、聴きどころは満載だ。
リズム・トラックを中心にテクニカルな意味では攻めまくっているが、ポップ・ミュージックとしての完成度がこのうえなく高い事に圧倒される思いだ。
打ち込み主体のトラックが並ぶなかM7「I DM U」ではBlack Midiモーガン・シンプソンが怒涛の生ドラム・プレイを披露している。
昨年佳作アルバムを発表したEden Samaraをはじめ、シカゴの新鋭KeiyaA、Marina Herlop、George Riley等豪華ゲスト陣が作品に彩りを添えており、Loraineが大いに影響を受けたTelefon Tel AvivのJoshua Eustisがマスタリングを手掛けている。