2023年12月18日月曜日











 

【今週の一枚】













羊文学 - 12 hugs (like butterflies) [F.C.L.S. 2023]

3ピース・バンド羊文学による1年半ぶりの4thアルバム。

アートワークは塩塚モエカが「バタフライハグ」というポーズをとったポートレイトが採用されていて、タイトルにもlike butterfliesと記載されているように、「バタフライ」

というワードが今作のキーワードのようだ。

アルバムは静謐でありながらも絞り出すような声で歌われるアコースティック弾き語りの「Hug.m4a」で幕を開けるが、この曲はスマホで録音されたそうで当初はアルバムのラスト・トラックにする予定だったのだそう。

続く「more than words」はテレビアニメ『呪術廻戦』のエンディング・テーマに採用されており、前作の「光るとき」に比肩する屈指の名曲だと思う。

「永遠のブルー」もNTTドコモのCMソングとして今年の春にリリースされており、この二つの曲でまた大幅にファン層を拡大するのではないだろうか。

Dinosaur Jr.の向こうを張るかのようなラスト・トラック「FOOL」も実に痛快だし、今作も実に粒ぞろいの楽曲が並んでいる。

この作品に収録されている楽曲は全曲塩塚モエカのアコギ弾き語りで収録されていたとしても全然違和感を感じないのではないかと思えるくらいメロディの完成度が高い。

来春には初のアリーナ公演も予定されているようで、彼女達の快進撃はまだまだ続きそうだ。