【今週の一枚】
Kali Uchis - Orquídeas [Geffen 2024]
コロンビア系アメリカ人のKali Uchisによる4thアルバムで2枚目のスペイン語の作品。
アルバム・タイトルはコロンビアの国花だという「蘭」。
幻想的なオープニング・トラック「¿Cómo Así?」で幕を開ける今作は全14曲収録されているが、正に変幻自在ともいうべき様々なスタイルで楽しませてくれる。
6曲目の「Te Mata」は正統派のコロンビア伝統歌謡を朗々と歌い上げているが、もう殆ど演歌の世界だ。
Rosalíaなんかもそうだけど、ラテン系のアーティストは違和感なく伝統歌謡を作品に取り入れるのは、自国の文化に誇りを持っとるんでしょうな。
先行して解禁された「Muñekita」はドミニカ出身のラッパー El AlfaとCity Girlsのラッパー J&Tをフィーチャーしたレゲトン曲でこれまた異彩を放っている。
流麗なメロディが印象的な「Tu Corazón Es Mío...」も素晴らしいし、ラスト・トラックの「Dame Beso/Muévete」は聴いているうちにカーニバルの喧騒のなかで踊っているかのような錯覚に陥ってしまいそう。
それにしてもスペイン語詞って英語に比べて「空耳ワード」が多いように思えるんだけど気のせいだろうか。